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もっと勝つための現代麻雀技術論 第1回 「手牌のパターン」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第1回 「手牌のパターン」

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みなさまこんにちは。麻雀ウォッチさんで記事を書かせていただくことになりました。こちらでは、『勝つための現代麻雀技術論』(現麻本)の補足や、容量の都合で掲載できなかった内容について取り上げていきます。単体でも読める作りにするつもりですが、拙著と併せて読まれることで実力向上のための手助けとしていただければ幸いです。それではよろしくお願いします。

 

手牌のパターン認識法

麻雀で「何を切る」かは、「手牌のパターン」によって変わります。今の自分の手牌がどんなパターンなのかが分かっていれば、何を切ればいいかをスムーズに判断できるようになります。今回は、「手牌のパターン」を素早く把握する方法を解説します。

○ ○○○○

まず上のように5つの○を書きます。左端の○と右端の4つの○を合わせて、麻雀のアガリ形、「4面子1雀頭」を表します。

次に、手牌の中から面子を取り出します。取り出せた面子の数だけ、右側の○の中に、0と数字を書きます。

次に、面子を取り出した後、雀頭が有るかを確認します。とあって他に対子がなければ、面子が1つ、雀頭は0です。雀頭があれば左端の○の中に0、無ければ1と書きます。

次に、面子と雀頭を取り出した後、面子候補(1手で面子ができる牌の組み合わせ)を取り出します。取り出せた面子候補の数だけ、右側の○の中に1と書きます。(○が全部埋まっても面子候補が残っているなら○の外に書きます)

最後に、余った○があれば、○の中に2と書きます。

 

「現麻本」では、「シャンテン数」「面子候補が足りているか」「雀頭の有無」で手牌のパターン分けをしております。以下のようにして判別できます。

「シャンテン数(メンツ手)」

○の中の数字を足してみてください。それが面子手のアガリまでの手数、そこから1を引いた数がテンパイまでの手数、シャンテン数になります。

※七対子、国士無双については別に数える必要があります。
※面子1つを取り出す代わりに面子候補3つ、雀頭1つを取り出す代わりに面子候補2つ取り出せる場合は例外的にそうします。

例:は3シャンテン →⓪ ①①①① 1+1+1+1=4 から-1で3シャンテン
例:は2シャンテン →① ⓪⓪①① 1+1+1=3 から-1で2シャンテン

「面子候補が足りているか」

○の中に「2」があれば「面子候補不足」、○の中に「2」が無く○の外に数字が無いなら、「面子候補十分」、○の外に1があれば、「面子候補オーバー」です。(現麻本では「面子候補」を、「ターツ」と表記しましたが、厳密には対子やリャンカンは「ターツ」には含まれないのでここでは「面子候補」に統一します)。

「雀頭の有無」

 左端の○の中が「1」であれば雀頭あり。「0」なら雀頭無し(ヘッドレス)です。

 

私が手牌のパターン分けにこだわる理由

手作りを考える際に必要な要素は、次の3つに分けられます。

・手役、ドラ
・牌の組み合わせ
・手牌のパターン

このうち、「手役、ドラ」についてはルールの範疇ですし、「牌の組み合わせ」に関しても、基本的なものには決まった名前がついているので容易に習得できます。ところが、「手牌のパターン」については、これまで言及されている戦術講座が少なく、言及されていたとしても、曖昧な表現に止まっていたものが多かったように見受けられます。人は言葉で物事を認識する生き物です。曖昧なままだと曖昧なままでしか認識できません。これまであまり解説されてこなかった話になるとどうしても分かり辛く感じられるかもしれませんが、こちらではなるべく平易な表現を用いてとっつきやすい記事にできればと思います。

今回はここまで。次回から「現麻本」の補足に入りたいと思います。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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