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もっと勝つための現代麻雀技術論 第5回 「待ち選択」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第5回 「待ち選択」

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講座4「待ち選択」補足(P26~32)

 「現麻本」講座4の、「リーチの待ち別アガリ率」について補足させていただきます。

 このデータの待ち別アガリ率、例えば、「2枚無スジ28アガリ率」であれば、「残り2枚の無スジ28待ちリーチのアガリ率」を調べたものではなく、「リーチの時点で2枚残りの無スジ28牌が、リーチに切られた確率」を調べたものです。
 理由は2つあります。1つは、「残り2枚の無スジカンチャン」がリーチされることはあまりないので、大量の牌譜からデータを取ったとしてもサンプル不足になってしまうためです。後者の方法であれば、1回のリーチだけでサンプルをいくつも取ることができます。
 もう1つは、前者の方法だと、「比較的アガリやすいと判断したのでリーチ」という人為的判断の影響を受けるためです。「残り2枚の無スジカンチャン」だとそもそもリーチされないことも多いですね。

 

カンチャンよりシャボ

 従来は、「シャボよりカンチャンの方がアガリやすい」という見方が主流で、データによって、「カンチャンよりシャボの方がアガリやすい」という結果が出た後でも、反論する人が多くいました。
「シャボよりカンチャン」派の論拠は、シャボがあがりやすいのは端牌待ちがあるから、中張牌同士なら、コーツよりもシュンツの方が作りやすいので、1種4枚のカンチャンより、自分で2枚ずつ使っている2種4枚の方が他家に使われやすいからシャボの方があがりにくいというものです。実際は、「待ちが複数ある方が、他家が当たり牌を止めにくい」影響の方が大きく、中張牌同士でも「カンチャンよりシャボ」という結論は変わりませんでした。
 ただ、「枚数が同じでも、自分で使っている牌は他家に使われやすい分アガリ率で劣る」ということ自体は事実です。待ち別アガリ率は、「場に1枚切れている残り3枚」と、「自分で1枚使っている残り3枚」とを区別してないので、単騎待ちやシャボ待ちのアガリ率はアガリ率表から計算したものよりは低くなります。(単騎、シャボ待ちのアガリ率の目安については、『神速の麻雀』リーチの待ち取り選択が参考になります。)
 のようなリャンメン待ちはあがりにくいという話もよく聞きますが、内寄りの3-6待ちのうえ、自分でを1枚使っているので、確かにリャンメン待ち全体の中では結構あがりにくい部類です。「テンパイ即リー」が原則ではありますが、テンパイ以前の段階でメンツ候補が選べる場合は、テンパイした時にアガリやすい待ちを残すことも意識しておきたいですね。アガリやすい待ちを残す、これもより「よい手」を目指すという手作りの基本に沿った選択です。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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