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もっと勝つための現代麻雀技術論 第18回 「複雑な面子候補の扱い方」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第18回 「複雑な面子候補の扱い方」

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 再確認になりますが、面子候補には、2枚からなるものと3枚からなるものがあります。面子や他の面子候補と組み合わさったものも、面子、面子候補を取り出すことで2枚か3枚に分けられます。形が複雑になった場合、第1回で取り上げたように面子を取り出して形を確認すると受け入れの見落としも減ると思います(面子を取り出して1枚だけ残った場合は浮き牌、面子が残らなかったらそのまま面子です)。

  それぞれ345を抜き出すと

 344555 → 455  3枚からなる面子候補

 34455   → 45    2枚からなる面子候補

 3445     → 4      浮き牌

 334455 → 345  面子

 

面子や他の面子候補と組み合わさった面子候補の扱い方

 面子や他の面子候補が組み合わさった面子候補は、1枚切って形を固定すると受け入れが大きく減るので優先的に残す場合があります。

   ドラ

 

 面子候補固定の選択ですが、打とするとツモだけでなくツモでもテンパイを逃すので打の方が広くなります。打としても一盃口に受けるのは先にを引いた時だけなので基本的に打とします。
 「高打点の受け優先」といっても、特定の牌を先に引いた時にしか手役がつかない場合は受け入れ枚数を優先することが多いです。

 のように、の「エントツ形」を含む形は、他の3枚からなる面子候補よりも面子候補固定した場合の受け入れが狭くなります。

 

   ドラ

 今度は「雀頭固定」なので、打と打の受け入れ枚数は同じ。それならツモの一盃口が残る方がいいので打とします。マンズの形にとらわれると間違いやすいです。やはり「雀頭候補としてのトイツ」と、「面子候補としてのトイツ」を区別する必要があります。

 

   ドラ

 今度も雀頭固定の選択ですが、打はツモでもテンパイを逃すので今度は打の方が広いです(一盃口にもなりやすい)。のように、エントツ形に加え一盃口の形も含む3枚からなる面子候補は、雀頭固定の場合も他の面子候補を固定する場合に比べて受け入れが狭くなります。

 

 エントツ形を含む3枚からなる面子候補以外で受け入れが狭くなりやすい組み合わせには、33577、13556といった、3枚からなる悪形面子候補+2枚からなる面子候補の組み合わせがあります。

   ドラ

 打

   ドラ

 打

 

よりよい手を目指す原則は変わらない

 面子や他の面子候補と組み合わさった形の価値が高くなるとはいっても、あくまで目先の受け入れ枚数では勝るという話。目先の受け入れよりはアガリに近い段階における受け入れ優先します。繰り返しになりますが、目先の受け入れにとらわれて、よりよい手を目指すという手作りの原則を忘れないようにしましょう。

   ドラ

基本は良形テンパイになりやすいように打

   ドラ 

ならツモでもテンパイするが、良形テンパイになりやすいように打

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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