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もっと勝つための現代麻雀技術論 第89回「3シャンテン以上の打牌選択⑤」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第89回「3シャンテン以上の打牌選択⑤」

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 ドラ

 打

 再び「現麻本実戦編」で取り上げた牌姿。面子が1つもない3シャンテンの手です。

 第86回で申しましたように、面子が無く手役も見えづらい手の場合は、手役を狙うには若干遠くても、手役絡みの浮き牌を悪形面子候補より優先して残します。

 は234三色、は役牌、も重なりからソーズホンイツの4面子の候補が揃うので、が重なった時もが残っている方がよい手になります。よってここからは手役に絡まないマンズカンチャンを外します。

 慣れていないと打ちづらい選択ですが、1面子も無い場合は、手役絡みで鳴くことのできる(高打点になりやすい)4面子1雀頭の候補を揃えることを意識します。「手なり」で進めた場合に比べてもそれほどアガリ率は落ちないうえに、うまくあがれた時は高打点になりやすく、自然に安牌も抱えやすくなるので先制された場合の失点も抑えやすくなるメリットもあります。

 

 面子候補×4+雀頭がいずれも鳴き手役絡みなら、残りが面子であってもそれが手役に絡まないなら面子を落とします。鳴きがきくのでアガリ率で勝りますし、手役がつくので打点面でも有利になりやすいですね。

 例えば

 ドラ

なら、面子候補×4+雀頭はいずれも純チャン絡みなので面子を落とす打(チートイツ2シャンテンでもあるのでは残す)とします。

 ドラなので、をチーして鳴いて2翻確定の手にするか、アガリ率では劣ってもチートイドラドラを目指すかは微妙ですが、はポンしてあわよくばの清老頭までみます。

 

 

 ドラ

 打

  こちらは面子候補不足の3シャンテン。手役絡みの4面子1雀頭の候補を揃えるにはまだ手数が必要ですが、字牌から切っても安手悪形濃厚で、一方字牌が重なった場合は鳴いてホンイツトイトイ混老頭のテンパイまで持ち込めるので打点差がかなりあります。 それならこの時点でも面子を落としてしまう方がいいのではないでしょうか。

 ツモのチャンタと、チートイツになった場合の引きがあるので、一応から切ります。現麻本で取り上げた牌姿ですが、こちらは私のオリジナル。の面子を落とす選択同士に優劣がついているのが何気に気に入っていたりします。

  3シャンテン以上の場合の打牌選択についての補足はここまで。この辺りは上級者でも意見が分かれることが多く、優劣を検証するのも難しい分野ですが、打ち方の一つとして参考にしていただければ幸いです。

 

 今回も問題を出題します。

 問1

 ある牌を切ると2人からロンの声がかかりました。手牌を開けるとアガリ形が両者とも全く同じでした。
 しかも、2人は親と子だったにもかかわらず、アガリ打点まで同じだったのです(リーチ棒、積み棒は打点に含まない)。
 このような例のうち、最もアガリ打点が高くなるような牌姿の一例を挙げて下さい。ルールは天鳳段位戦準拠とします。

 問2

 問1の問題文の、「アガリ形」を「アガリ役」に置き換えます(ドラの数もアガリ役に含む)。
 牌姿の一例を挙げて下さい。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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