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もっと勝つための現代麻雀技術論 第131回 「浮き牌を強化する鳴き(食い残し)」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第131回 「浮き牌を強化する鳴き(食い残し)」

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 今回は4、浮き牌を強化する鳴き(食い残し)について取り上げます。

 浮き牌を取り換えるためだけに1巡使うことになるので、「食い残し」の鳴きは「食い伸ばし」や「食いちぎり」の鳴きに比べると使用頻度は低くなります。現麻本で取り上げるのを失念しておりましたが、「食い残し」の鳴きで最も使用頻度が高いのは、「単騎テンパイからの待ち変え」と思われます。

  ドラ

 単騎のテンパイですが、をチーして打とすることでノベタンテンパイ、またをチーすることでドラ単騎に受けられます。

 チーして単騎。見た目はよくないですが打点は4倍。鳴いた後でドラや手役絡みで高くなる変化が残せることも鳴きの強みの1つです。

 他には他家のリーチに通った牌を鳴いて、さっき通ったばかりの単騎待ちにする手があります。残り2枚しかありませんが他家からの降り打ちが期待できるので、切る牌がリーチに通りさえすれば特に出やすくない残り3枚の単騎待ちよりはあがりやすくなると言えます。

 テンパイしている時はアガリ牌ばかりに気を取られて鳴くべき牌を見落としがち、特に「食い残し」の鳴きは使用頻度も低く盲点になります。確認を怠らないようにしたいですね。

 

 のくっつき1シャンテン、をチーして打とするとマンズが4連形になるのでより手広く、良形テンパイになりやすくなります。

 もし雀頭のや字牌であればもチー、ホンイツ1シャンテンになります。浮き牌を取り換えるためだけに1巡使うので、「食い残し」の鳴き自体はあまりあがりやすくはならないですが、ドラや一色手で打点を上げられる場合は効果的であることが多いですね。

 メンゼン手の場合はリーチをかけられなくなり打点が下がるので、平場でメンゼンから食い残しの鳴きを入れるケースは稀ですが、アガリトップで鳴いてタンヤオを目指す時などに、から4連形を作るためにをチーする手があります。使用頻度は低いですが、だからこそ特に見落としやすい鳴きなので注意したいですね。

 

 出る

 先ほどホンイツがある場合はも鳴くとしましたが、の場合はで鳴いてリャンメン×2の1シャンテンにする手がありますね。(あまりみない鳴きですが、「別の面子を崩す鳴き」に相当することになるのでしょうか。)

 受け入れ自体はで鳴いたくっつき1シャンテンの方が広くなりますが、で鳴いた場合はを引いても鳴いてもホンイツリャンメンテンパイ。より「よい手」になる受け入れの多さからで鳴くのがよさそうですね。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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