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もっと勝つための現代麻雀技術論 第167回 「ベタオリの手順⑤」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第167回 「ベタオリの手順⑤」

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 今回はスジ28、37、両スジ456についてです。両スジ456は中スジと呼ばれることが多いですが、両無スジ456の対比として現麻本では両スジと記載しました。

 両スジ456はCランク、スジ28、37はDランクと、両スジ456待ちの方が出現頻度が低くなっています。これは、スジ28、スジ37は、135からの5切りリーチ、246からの6切りリーチのような、「宣言牌のスジ待ち」になるケースが両スジ456の場合は少ないためです。

 逆に言えば、宣言牌のスジ28、37は結構危険です。下記のリンク先にありますように、ほぼ無スジの危険度と変わらなくなります。

 宣言牌のスジに限らず、第164回で申しましたように、3枚からなる面子候補の一部である可能性が高いと読める場合(例えば、5、1と切ってリーチして2と何かのシャボ待ちなど)も同様です。

 むしろ、宣言牌のスジ全体で見た場合でも無スジの危険度と大差ない(単に5を切ってリーチという条件だけでは、5が単に浮き牌だったケースも十分ある)のですから、宣言牌が単なる浮き牌であったとは考えにくい場合は、むしろ無スジ以上に放銃率が高くなることも考えられます。同じ「スジ」でも危険度のランクが大きく変わるのですから、「スジ」という言葉にとらわれ過ぎないようにしたいです。

 リーチ宣言牌の筋の危険度 - とりあえず麻雀研究始めてみました

 5、1と切ってリーチの2待ちは結構危険と申しましたが、逆に、5も1も早い段階で切られている場合のスジ2は、他色のスジ19や2枚見え字牌より安全になると考えられます。

 何故なら、スジ19や字牌待ちは、「たまたまそこが待ちとして残った」ケースを否定できませんが、スジ2に関しては、何らかの理由でリーチ者がアガリを目指すうえでは不自然である可能性が高い手順を踏んでいなければ待ちとして残らないためです。

 第164回で申し上げたことの繰り返しになりますが、特にスジ牌については、単に危険度表通りに打つだけでなく、「当たるとしたら、どのような待ちが残っている場合か」を考えながら判断することをお勧めします。

 言葉にしなければ戦術として取り入れるのは難しいですが、言葉にすると同じだけど意味合いが変わってくる場合に、言葉にとらわれて同じものと誤認しないように気を付けましょう。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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