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もっと勝つための現代麻雀技術論 第199回 「ルール、点数状況を考慮した押し引き②」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第199回 「ルール、点数状況を考慮した押し引き②」

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 引き続き、ルール、点数状況を考えた押し引き判断について取り上げます。

・親vs子、メンゼン1シャンテンの場合の押し引き判断
 面前一向聴VS1軒リーチの押し引き(親VS子)- とりあえず麻雀研究始めてみました

・子vs親、メンゼン1シャンテンの場合の押し引き判断
 面前一向聴VS1軒リーチの押し引き(子VS親)- とりあえず麻雀研究始めてみました

 自分が親の場合は、子の場合より押し寄りになるのは言うまでもないことですが、特に判断が変わるのが南1ラス目1万点の場合。安手、悪形残り、終盤といった、子であればほぼ降り有利になる要因が複数重なっても押し有利になる領域が出てきます。

 基本は自分の手牌で押し引きを決めると第171回で申しましたが、親、ラス目、残り局数が少ないと条件が重なれば判断が大きく変わるケースもあることの一例と言えます。

 逆に勝っている時は、段位ptでは親であってもほぼ降りることになりますが、半荘収支では良形高打点の1シャンテンで巡目が深くなければ基本は押し。安手テンパイから押すかどうかの傾向に似ていますね。これも素点と祝儀収支の影響からきていると言えます。

 リーチ者が親の場合は、子の場合より降り寄りになりますが傾向自体は子vs子の場合と大差無し。ただし、子vs子の場合以上に押し過ぎてしまうミスによる損失が大きくなるので、現状では押し有利であっても、より危険度の高い牌を引いたときや、巡目が深くなったときに降り有利に転じるケースについては特に慎重に打つ必要があるので、微妙な押し引き判断に慣れないうちは早めに降りてしまうのが得策かもしれません。

 他に点数状況関連として、供託リーチ棒と積み棒があります。供託リーチ棒については、先制リーチ者以外のリーチ棒1本につき、中盤で鳴き手の完全1シャンテンの場合は押し側に期待値+200点。アガリやすい手であればあるほど押し寄りに傾くと言えます。

 積み棒については、1本場300点のルールでは判断に影響が出ることは少ないですが、1本場1500点のルールなら大きく影響すると考えられます。1000点の手が2本場なら4000点と一気に4倍になるので、低打点の手ほど影響が大きくなりますが、放銃時の失点も増えるので、低打点テンパイで押すことが増え、押しよりの高打点1シャンテンで降りることが増えると言えそうです。

 

 問 手牌14枚のうち、何を切ってもテンパイ、しかも同じ待ちになります。このような手牌のうち、アガった時の打点が最も高くなる(ドラ無し、高目安目がある場合は平均を取るものとする)ような牌姿を挙げて下さい。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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