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もっと勝つための現代麻雀技術論 第207回 「高打点1フーロに対する押し引き」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第207回 「高打点1フーロに対する押し引き」

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 引き続き、鳴き手に対する押し引き基準について考えていきます。

副露と打点その3・押し引き表 - とりあえず麻雀研究始めてみました

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高打点1フーロに対する押し引き

 リーチの平均打点より高い満貫以上ということで、1フーロであっても降り有利な領域が増えます。特に巡目が深くなるにつれはっきり降り有利になりやすいですし、親か子かによっても押し引き判断が大きく変わるので、正確な押し引き判断、打牌選択によって実力差が大きく出る局面と言えます。

 1シャンテンなら巡目が早い段階ではまだ押すことが多いですが、2シャンテンで悪形残りや安手濃厚となると、鳴き手が高打点確定なら1フーロでさえ降りることになります。

 ところが巡目が早い段階であれば現物も少なく、現物から切っていると、更に手が進んでテンパイ率が高くなった段階で安牌が無くなってしまうという問題が起こる場合もあります。とはいえアガリに遠い段階で安牌が少ないからといって押すのも、本当にテンパイしていた場合は大きく損をすることになります。

 こうした場合は、リーチに安牌が無い場合に、比較的通りやすい牌を暗刻や対子落としで切って安牌を水増ししつつ、巡目が深くなったり現物が増えたりして手詰まりのリスクが減ってから現物を切るという選択が有力になります。

 鳴き手相手はリーチと異なり、手出しが入るとそれまで通っていた牌が当たり牌になる可能性もあるので、手出しが入るまでに他家が通した牌を現物より先に切るのが基本です。ただし、巡目が深く現物も多いといった手詰まりのリスクが少ない局面であれば、鳴き手に鳴かれないように現物から切ります。

 基本的に鳴き手に絞る必要がないとされるのは、鳴き手に絞ることで自分の手のアガリ率を減らすだけでなく、鳴いてない残りの他家のアガリ率を上げることになり、鳴き手よりはリーチの方が高打点になりやすいため。リーチの平均打点より高いことが確定している鳴き手については、放銃しなくてもあがられるだけでも損が大きいので可能であれば絞ります。

 この時、現物であっても鳴かれる場合があるので、(例えばとあって打とした後にを引けばを落とすのがセオリーなので、この場合はが鳴かれる可能性もある。) 同じ現物同士なら、字牌やノーチャンスといったチーされ得ない牌(他家の回し打ちの手順によっては一度切った牌をポンされることも有り得るので、2枚以上見えている牌があればそちらを優先)や、ターツやメンツごと落としている牌を優先して切ることになります。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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