全国デカ盛りの旅第11回：茨城県

　前回、福島の「オフィス」で無事巨大オムライスを完食し、夜には東京に戻って羽田空港から地元へ帰着…のつもりでしたが、大雨の影響で電車が止まって飛行機の時間に間に合わなくなり、結局途中の水戸にて一晩を過ごすこととなりました。こうなったら茨城県でも１バトルしていくことにしましょう（笑）

　そんなわけで翌日のお昼に急遽訪問したのは、水戸市の洋食店「UOKANE」。デカ盛りなスパゲッティが有名なお店です。前情報は大盛りで２kg程度ということで、気楽にいただけるかなと思っていたのですが…

…何時の間にか特盛りが出来ています。お値段も大盛りの２倍くらい。つまり出てくる量も相当なものであることが予想されますが、前情報がなければなおさらチャレンジしないともったいないという、こんな時だけ発揮される冒険心によって無謀にも挑むことにしました。注文は昭和のナポリタン特盛Bセットです…昨日オムライスであれだけケチャップを大量摂取したのに、何故かナポリタン。「昭和」という響きに惹かれたのかもしれません（笑）　セットのスープはカレースープでセルフサービスでお替わり自由、ドリンクはバナナジュースをいただくことにしました。お店のお姉さんは、「食べ切れなかったら持ち帰りできますよ」と、レジの方に積み上げられているパックを指差しますが、何とか負けずに完食したいものです。

　うず高く積み上げられたナポリタンの山…昨日のオムライスより多いですねこれ。サラダも結構な量です。デカ盛りが提供される時は、大抵何とかなるだろうと思うのですが、この時は完食できるかどうか不安になりました。

　「昭和のナポリタン」の名前通り、麺はアルデンテではなく、太くて柔らかめ。ケチャップも酸味よりは旨味が感じられる懐かしい味付け。個人的にはこれこそスパゲッティの王道という気がします。ひたすら量が多いですが、勢いに任せて食べ進めます。

　しかし量が量だけに、普通の大盛りくらいの量になったところで大幅にペースダウン。味が単調、油がきついというだけでなく、胃袋の容量的にも苦しくなってきました。正直途中でギブアップも考えましたが、バナナジュースを少量口に含むと、「甘い物は別腹」というだけあってか食欲が回復したような気になりました。実はちゃんと科学的根拠があって、甘い物を食べるとオレキシンという成分が分泌され、胃にスペースができるそうです。ナポリタンを少量ずつ口にしてはジュースを一口だけ飲む。この繰り返しで徐々にゴールが見えてきました。