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ネマタの戦術本レビュー第53回「強者の最新手筋100 著:比嘉秀仁 その1」

ネマタの戦術本レビュー第53回「強者の最新手筋100 著:比嘉秀仁 その1」

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今回から、比嘉秀仁プロ著、「強者の最新手筋100」の100問を解くことにします。問題図は本書をご参考下さい。

第1章 押し引き

 今回から、比嘉秀仁プロ著、「強者の最新手筋100」の100問を解くことにします。問題図は本書をご参考下さい。

1 打

 満貫テンパイの時点で基本は押し。ラス目リーチに一発目でドラ勝負とはいえ、自分があがるリターンが大きく当たり牌も絞れない以上押します。

2 打

 鳴いてテンパイしている他家から手出しが入った場合、待ち替えか、面子のスライド、空切りか、テンパイ崩しかのいずれかになりますが、今回はのうちが残り1枚なのでテンパイ崩しのケースが高く、テンパイなら押すところとみます。

 打に間がなければ空切り、間があればテンパイ崩しとみるという回答もありますが、「ツモった牌をツモ切りせず、手牌から同じ牌を切る」という選択は間が空くが、流局間際なので次に通っていない牌を引いたら降りと決めているので間を置かずにテンパイ崩しになる打ち手も少なくないのではないでしょうか。

3 打

 オーラスあがればトップ、あがれなければほぼ逆転される状況でリャンメンテンパイなら、フリールールであればまず押すところ。天鳳ルールの場合は、「放銃すると必ずラス」となると引くケースも結構出てきますが、今回は必ずラスになるわけではないので押します。

 西入があるので、ラス目は何をあがってもラス確にはならないから安手のケースも十分あるというのも見逃せない要素です。

4 打ダマ

 ラス目の親リーチとはいえ、自分があがるリターンも大きい高打点テンパイの場合は簡単には降り有利にはならないものです。

 今回はが通ればが両スジになるのでアガリ率重視でダマとしますが、ダマにしてもアガリやすくならない場合であっても、「高打点テンパイなので降りるほどではないが、打点上昇率もアガリ率も低いのでリーチ棒の出費やたまの手変わり、後々降りる選択肢も考慮してダマ」というケースはあるので、「降りるつもりがないからリーチ」が本当に正しいかは一度確認する必要はあります。

5 打

 天鳳は守備重視とよく言われますが、アガリのリターンが十分あるテンパイから降りるのは、相応の条件が揃った場合であることはこれまでの問題からも分かります。逆に言えば、守備の意識を高める必要があるのは、ノーテンであったり、点数状況的にアガリのリターンが小さい場合です。1シャンテンからの押し引きとなると、天鳳ルールであればなおのこと降りるケースが増えます。

 しかし、今回はドラ4かつタンヤオ、イーペー、三色とありかなり高打点が狙える1シャンテン。単に高打点というだけなら降りることも多いですが、今回はがリャンメンにしか当たらないうえに、通れば次のが両スジになるので通りやすくなるのもあるので特に迷わずに押します。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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