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ネマタの戦術本レビュー第93回「傑作『何切る』300選 著:G・ウザク 編集:福地誠 その5」

ネマタの戦術本レビュー第93回「傑作『何切る』300選 著:G・ウザク 編集:福地誠 その5」

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Q31〜33 
 Q31の形だと、打としても受けが残ることに気付きやすいですが、とあるところにをツモった場合は見落としてしまう人も多くなります。
何をツモったかによって切るべき牌は変わりませんが、人が切りそうになる牌は変わることがあります。
私は何切るはツモ牌を書かない立場を取りますが、ツモ牌を書くことでより実戦例に近づけ、ツモ牌によって惑わされないようにするという効果もあるのかもしれません。
 Q32はツモでドラが出ていくテンパイに取らない方がよいと判断すればツモ切ればいい(序盤ならむしろテンパイ取らずが有力)ですし、ツモを含めなくても打が最も手広くなります。
 Q33も実は打の方が手広いですが、リャンメンが面子になった時に平和がつく方がいいですね。何にせよ、「共通の受けを比較」が基本です。

月2回くらいとなると、「裏メン」ともまた違うのでしょうか。

 

Q34〜36 
 Q34は赤無しならカンかと言われればそうでもないので、単にを引いた時に待ちが残る方がよいというのが解説としては適切でしょうか。
ただし符ハネもあるので、即カンもそれほど悪くはないとみます。
 Q35は、ソーズがなら、マンズ4連形が伸びた時にを雀頭固定してタンピンの2面子1シャンテンにする方が、
ヘッドレス1シャンテンにするよりよい手なので打がよいとみます。
どちらにせよ、「この形は何切り」と覚えるよりも、「一手先がよりよい手になるようにする」ことが肝心です。
 Q36はくっつき>ヘッドレスの典型的問題です。 

麻雀はサークルに入らなくても打つ相手に困らないだろうという理由で麻雀サークルには入りませんでしたが、
実際にどのコミュニティーで居る時であっても麻雀の相手には困りませんでした(笑) 
ただ、麻雀サークルに所属することで自分の麻雀観が今とどう変わったかについては気になるところです。

Q37〜39
 Q37は、面子候補オーバーならヘッドレス形でも、悪形の面子候補よりは雀頭を作りやすい形を優先する方針で打としましたが、目先の受け入れ枚数とはいえ結構差がつくので微妙だったかもしれません。
 Q38は、を引いてもペンで即リーチを打つより手変わりを目指す方が有利であれば先にペンチャン外し、鳴いて形テンでもテンパイに取る方がよい巡目なら打とします。
 Q39は雀頭の2面子1シャンテンに見えるのがとしがちな理由。
面子を最大限取るとヘッドレス1シャンテンなので、ヘッドレス>2面子で打がよいことが分かります。

「有り難う」の反対は「当たり前」。受けている恩恵を「当たり前」と思うと、思い通りにならないことでイライラしやすくなり、麻雀の打牌にも悪影響を及ぼすかもしれません。

Q40〜42 
 Q40は雀頭の出来やすいヘッドレス形にも関わらず、ドラ受けのリャンメンターツを落とした方がよいという点でなかなか珍しい問題かもしれません。
タンヤオがあるのでドラ受けを外しても打点面で損せず、なおかつマンズがリャンメン以上に強い面子候補を作る受けが何種もある7連形であることが理由になります。
が赤でなくても打とするところでしょう。
 Q41は雀頭固定しない方がよいケースも並行して押さえておきたいところ。
 Q42は、くっつき1シャンテンであることを把握していれば、内寄りのを残した方がよいことは容易に分かりますが、2面子1シャンテンの感覚だと打としがちになります。

  個人的には、打牌速度が遅いけど本当に強い人ならかっこ良いと思います。局面のどこに着目して何を考えて打っているのか気になりますね。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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