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ネマタの戦術本レビュー第102回「傑作『何切る』300選 著:G・ウザク 編集:福地誠 その14」

ネマタの戦術本レビュー第102回「傑作『何切る』300選 著:G・ウザク 編集:福地誠 その14」

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Q97 
マンズ4連形から良形面子候補ができれば良形確定とはいえ、中盤で打点的メリットが特にないなら変化よりは受け入れ優先。
とするとツモの一通変化も失います。親子やドラの有無は特に関係なくこうします。

Q98 
赤ドラ>表ドラとありますが、祝儀無しで使いやすさに差が無ければ、ドラがトイツ、アンコになる可能性がある分むしろ表ドラの方により価値があります。
今回の問題に関しては、同じ1翻なら仕掛けがきくタンヤオ>ドラという比較であり、赤ドラと表ドラを比較しているわけではないですね。

Q99 
Q77の類似問題。そちらでも触れましたが、ソーズがなら、目先の受け入れが広い打より、ソーズ4連形から良形面子候補が出来た場合により手広くなる打の方がよいとみます。
今回はなのでツモはテンパイにつき良形変化はのみ。それなら目先の受け入れ優先でしょうか。
問題を見せられた当初、打ならツモでもテンパイすることは把握していましたが、の場合と混同して打としそうになったので、上手くできた問題であると驚かされました。

つぶやきへのコメント 
打牌が遅いけど上手い人、打牌が早いけど下手な人がいるのも確かですが、上手い人であれば誰しも、判断自体は素早くできるものです。

Q100 
さえ引けば高め1シャンテンではあるので三色がそこまで現実的でないわけではありませんが、単純に高め三色平和ドラ1の1シャンテンより、良形リーチドラ1テンパイの方がよほどよい手です。
従来の手役重視の麻雀は遠い手役を見ること自体ではなく、シャンテン数を無視して手役が見えることを過大評価することに問題があったわけです。

Q101 
のようにシュンツとトイツが繋がっていると、と持っている場合と同じように働きます。
面子を含んだカンチャントイツやリャンカンの形も見落としやすい形なので意識しておきます。

Q102 
とあるくっつき1シャンテンとみると、を切ると以外のソーズ引きでテンパイ、良形テンパイになる受け入れで他の選択に勝ることが分かります。
またなので、ツモ待ちの多メンチャンテンパイになる形です。
くっつき1シャンテンで、端寄りの牌を残して、しかもを切るというのはかなり珍しいのではないでしょうか。
 打点十分なので最終形重視とありますが、打点十分でなくても打点込みで、「よりよい手」になる受けを重視するのが基本ですし、
今回については三暗刻、イーペーコーがあるので、ドラやホンイツを抜きにしても打点面でも切りが劣りません。
また、鳴きを意識すること自体は重要ですが、今回の問題も、鳴きを考慮しなくても切りが最もアガリやすい選択であることは導き出せるので、
打牌判断に関しては、メンゼンで手が進んだ時のことだけを考慮すれば十分です。

つぶやきへのコメント 
カン自体をバカにするつもりはありませんが、麻雀を生業にする人が、知識や経験に基づいた判断を言語化する努力をせずに、
「カン」で済ませてしまってきた背景があるという歴史的事実は、ただ嘆かわしいと思うばかりです。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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