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ネマタの戦術本レビュー第111回「傑作『何切る』300選 著:G・ウザク 編集:福地誠 その23」

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Q163
ドラ表示牌を残すリスクもあるので打が実戦的ではありますが意外と考えることが多い問題。
ツモアガリ確率計算機では、ツモで完全1シャンテンになった場合に、を引くとタンヤオがつかない、ツモならチートイツとの両天秤になるということもあり打の方が若干有利となりました。
ソーズがなら基本打が有力のようです。
ピンズはを抜くと良形変化の多いが残ります。
ツモならが残っていた方が受け入れで勝ることもあり、今回は5巡目なら打のシャンテン戻しよりは、1シャンテン取りに分があるとみます。

Q164
が無ければ、三色よりはイーペーコーになりやすく、ツモでもリーチして高めで満貫になるなら打有利と見ましたが、ツモアガリ確率計算機ではそれでも打有利となりました。
高めイーペーコーになった場合は安めが出やすいことも考慮するとなおのこと打に分がありそうです。
どうしても「満貫で十分」と考えて跳満以上の可能性を過小評価しがちになります。
ツモも、リーチよりはカンリーチ(またはカンダマ)を選択した方が有利なことが多そうですね。

Q165
目先の受け入れより、アガリに近い段階の受け入れを重視。タンヤオがなくても打とします。
これまでも何度となく取り上げてきた3トイツの問題ですが、3トイツについては、「目先の受け入れはカンチャンに比べて2枚少なくなる」ということだけ押さえておいて、
後は一手先の形で判断するのがよいでしょう。

つぶやきへのコメント
基本は実戦を数多くこなして、疲れたり集中力が途切れたりしたら牌譜を見直すくらいがちょうどいいと思います。
ツイッターで盛んに牌譜検討をしている人に伸び悩んでいる人が多い一方で、
もくもくと打っている人がたまにつぶやいたと思ったら昇段報告だったという例をよく見るのでなおさらそう思わされます。

Q166
メンゼンのアガリ率ならが勝り、を切ってもタンヤオ変化は残るので打も考えられますが、打として先にメンツが出来た場合も、巡目が深くないなら更に打としてシャンテン戻しが悪くなく、にくっついてタンヤオに移行する場合はが残っていた方がもちろん有利なので先に打がよいでしょう。

Q167
基本は面子候補が2つある方が1つある場合よりテンパイしやすいので、打が受け入れ最大であることには気付きませんでした。
ツモでもテンパイすることを見落としやすいのが理由でしょうか。もちろんよりよいテンパイ形優先ですので打よりはマンズ落とし。
ドラ表示牌がならを先切りしてもアガリやすいとは言えないので、ツモがある打とします。ドラ4mでないなら三色変化もあるのでなおのこと打6mです。
 なお、打ツモなら、今度こそ打が有利そうですが、ツモアガリ確率計算機上では打有利。
結構違和感がありましたが、打ならツモでツモアガリ時は符ハネすること、4枚目のでもテンパイしそのは赤ドラであることが要因のようです。
手牌の枚を赤にすると、今度はほぼ互角、巡目が深いなら打寄りになったので、実戦では打に分がありそうです。

Q168
としても123三色になる受け入れが増えるわけではなく、打ツモよりは打としてトイツがアンコになった1シャンテンの方がよい手。
を残して良形変化は三色が崩れるのでメリットとして弱く、はあるとはいえ1枚のみ。
先切りでがどの程度出やすくなるかが分からないのではっきりと結論は出せませんが、この形なら打としています。

つぶやきへのコメント
麻雀卓が手積みから全自動卓に移行する際も、同じような疑い(うまく混ざらずに牌が偏るではなく、特定の打ち手が有利になるような操作がされる)を持つ人が少なくなかったそうです。
今となっては信じ難いことですが、機械そのものが珍しかった頃は、機械の中に人がいると本気で信じていた人が珍しくなかったのと似たようなものかもしれません。
オンライン麻雀発足当時に比べればその手の話もだいぶ聞かなくなりましたし、麻雀を覚えたのもネットで、卓を囲んで打つ経験自体があまりない層には、
そのような疑いを持つ人が見かけられないことからも、この話もいずれ過去の産物となるかもしれませんね。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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