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ネマタの戦術本レビュー第112回「傑作『何切る』300選 著:G・ウザク 編集:福地誠 その24」

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Q169 
この手牌くらいになると、一昔前の何切るでも、「三色よりは良形重視」で打が正解になっていることが多いと思われます。
ウザク氏がよくネタにされていた、中日スポーツの何切るでも、ドラでない場合にようやく打が正解になると勝手に推測します。

 ベテランのプロ雀士や麻雀愛好家の若かりし頃であっても、タイトルを多数獲得するなど結果を出しているのはむしろ手役をそこまで重視しない打ち手が多いですし、
それより更に昔になるとそもそも一翻縛りすらなかった時代にまで遡ることになるので、極端なまでの手役指向は、当時であってもあくまで一部において盛んであったに過ぎず、
そのイメージに後の世代の人々が引きずられているだけなのかもしれません。

 

Q170
ドラでないなら打としますが、鳴きというよりはタンヤオをつけてよりよい手を狙うためのシャンテン戻しですし、が役牌トイツなら打としますが、これも役牌と何かのシャボという、役無しカンチャンよりよい手を狙うための打牌なので、鳴きを考慮するにしても、メンゼンの手はあくまで「メンゼンで手が進んだとき」を優先して考えればいいのではないでしょうか。
1シャンテンなら手が進めばテンパイなので、テンパイしやすいように3トイツをほぐす、2シャンテン以上なら1手先の形を考慮して、3トイツをほぐさない方がいいなら残すということになります。

 

Q171
3ヘッドとありますが3ヘッドではないですね。アンコが役牌でない場合も、テンパイした時の待ちの強さでカンチャンよりシャボを残すので、これも「メンゼンで手が進んだとき」だけ考えれば答えが出せます。ソーズを残せばツモでも受け入れに差がつきます。

 

つぶやきへのコメント
有名高段位プレーヤーを見る限り、特別ニート率が高いようには思えません。単に他の趣味を持たない、あるいはあまり時間をかけない人が多いというだけでしょう。

 

Q172
中張牌同士のくっつき1シャンテンの範疇であれば、アガリ率はそこまで差はつきません。
一方満貫未満の手は1翻アップで打点が大きく上がるので、アガリやすさを特別重視する点数状況でないなら、「より高打点の受け入れ優先」で大抵のケースは事足ります。

 

Q173
ドラなら自然と打としそうになりますが、改めてみると実は結構難しい問題です。
何故なら、打としてもツモ以外のテンパイはドラを切ることになりますし、
とした場合、ツモは打としては出アガリでも三暗刻がつくので、
ツモよりむしろ高打点が狙いやすい。更にはツモも、打なら打で必ずイーペーコーがつき待ちも打の時より有利になります。

 今回はチーでも満貫になるので、よりよい手になる受け入れでも差がつきにくく、順位点があるので跳満以上を目指す選択は東1原点であっても
局期待値ほどは有利にならないことから打に若干分があるとみますが、仮に赤ドラがなければ、むしろドラ切りが打点面のうえで有利になると言えそうです。

 

Q174
Q65とほぼ同様の問題。でも打とします。一応区別をつけるなら、Q65はチートイツ2シャンテンでもあるのでなおのことを残すべきです。

 

つぶやきへのコメント
東大将棋部が宿敵立命館大学将棋部に勝った時は、レギュラーメンバーに「7回生」の方がいらっしゃいました。
まさしく修行の一環で留年された方のお陰で勝利を掴み取れたと言えます。全然誇れる話じゃありませんけどね(笑)

 

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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