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ネマタの戦術本レビュー第129回「傑作『何切る』300選 著:G・ウザク 編集:福地誠 その41」

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 ドラ

 

 Q277の類似問題。想定解は打でしたが、ドラを使い切れるテンパイはツモのみなのに対し、打ならツモでイーペーコーがつきます。
ただし打はドラの重なり以外に、テンパイを逃すツモでも手広くなるというメリットがあるので巡目が十分にあれば打に分があるとみますが、微妙なので差し替えることになりました。

 

 ドラ

 

 789三色より678三色になるツモが多いので想定解は打でしたが、出高めテンパイで出アガリしやすいのは789なので実戦では河や他家の動向で判断することになりそうです。
なお、ドラでなければ、三色になる受け入れが多くなるように両天秤に受ける打とします。
受け入れこそ狭くなりますが、Q268のような受け入れ枚数でかなり差がでるヘッドレス形ですら三色両天秤に受けた方がいいのですから、4枚差しかつかない2メンツ形ならなおのこと打点を重視した方がよくなります。

 

 ドラ

 

 がドラ表示牌にあるので残り2枚、クイタン変化もあるので想定解は打でしたが、先にを引いた場合、待ちが苦しいとはいえ打点が大差。
ならツモで悪形が解消できる手変わりもある以上変化面でも劣っているとは言えません。これは打がよいでしょう。

 

 ドラ

 

 Q287の類似問題ですが、今回は打点に差があまりつかないうえに打とした場合もツモは3メンチャンに取れます。良形テンパイにならない場合もイーペーコーがつくので、それでも打よりは打に分がありそうですが、この程度なら場況込みで判断した方がよさそうです。

 

 ドラ

 

 リャンメンテンパイになる受け入れを減らしてまで多メンチャンを狙うメリットは薄いので打が想定解でしたが、今回はタンヤオがつきやすくなるという打点的メリットもあるので落とし有利とみます。

 

 ドラ

 

 マンズの手変わりは残しつつ1シャンテンには取る打が想定解でしたが、を引いた場合も、高めでタンヤオがつくことも考慮すると巡目が深くないならむしろカンリーチドラ1に勝るとみて打がよいのではないでしょうか。

浮き牌の無い2メンツ形1シャンテンだと、受け入れ最大にとる雀頭固定の打か、変化を残しつつ1シャンテンを維持するリャンメン固定の打の2択と思われがちなので、第3の選択肢である面子候補落としは盲点になりやすいのかもしれません。

 

 ドラ

 

 

 Q41はドラだったのでドラ受けを残しつつ、ピンズの受け入れがかぶっているので雀頭固定の打としましたが、これならツモでも良形テンパイになることから打でしょうか。但し優劣としては微差なのでこれも実戦では場況をみたうえでの判断となります。

 

 ドラ

 

 Q244の類似問題。今回は打とするとが弱くなり、かといってダブドラを切る程ではないので打とします。打として他のマンズを引いた時の対応も難しいところ。
ツモはQ244の牌姿よりマンズの形が強いので打、ツモの中ぶくれも同程度に強いのでやはり打、ツモだと良形テンパイになってもフリテンが残るケースがあるのでツモ切りと迷うところ。
ツモも難しいですが、フリテンになる可能性があるとはいえツモほどはマンズの形が強くないことからツモ切りでしょうか。正直あまり自信がありません。

 

 ドラ

 

 マンズと字牌で10枚あるのでホンイツをみる打が想定解でしたが、打としてマンズを引いた所で、は789三色、さらには純チャンまである強い浮き牌なので残すべき。よってホンイツにはしません。
と受けがかぶっていますが一応一通目もあるので客風の南切りとします。
一色と字牌で10枚あれば一色手狙いというのは有名なセオリーですが、今回のように他色の面子候補や浮き牌が強く、また同色牌の面子候補が少ないので鳴き手になりにくい場合は成り立たないケースも増えます。
このあたりは明確な解答を出しにくいこともあり保留となりましたが、実戦で染めるかどうかで迷った場合は、もう1枚同色の牌を引いた時に、それが面子や面子候補を作らない牌であっても、他色の牌が出ていくなら染め、そうでないなら面子候補になりにくい字牌を切って保留というのを一つの基準にしてはいかがでしょうか。

 

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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