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ネマタの戦術本レビュー第175回「フリー麻雀で食う 上級雀ゴロゼミ 著:雀ゴロK その25」

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三限目 講座7

 悪形でも満貫テンパイなら、切る牌が無スジドラであっても基本は押し。今回はラス前でラス目なのでなおのこと押しますが、素点が戦績に反映され赤ドラに祝儀がある雀荘戦なら、残り局数が十分あるうちはリードしていても押すことが多いです。

 をポンしたうえでドラまで勝負しているとなると、他家からは役牌をトイツ以上で持ったテンパイであると読まれやすく、リーチ者以外からはの出アガリはあまり期待できなさそうですが、この巡目で河に特に情報がない以上、は2枚とも山に残っている可能性が高いとみます。

 役有りのカンチャン待ちは残り4枚とはいえ、多くの場合は何枚か他家に使われているうえにリーチ者以外からの出アガリはあまり期待できないにもかかわらず、高打点テンパイなら基本押し有利という結論が出ているのですから、今回は後付けという理由で押し引き判断を変えるほどではないとみます。
 
 ただし、後付けに限らず、悪形テンパイの場合全般に言えることですが、押し有利というのはあくまでアガリ牌がある程度は残っている事が期待できることが前提です。

 いくら高打点テンパイであっても、無い牌では待てません。山に残って無いと確信できるほど読めるケースは稀ですが、例えば今回のような後付けテンパイで他家から見て残っている役牌がのみで、テンパイから数巡してもあがれないまま他家からリーチ、残り二人の他家はリーチがかかる前からこちらの仕掛けに降り気味に打っているとします。

 これならは出アガリが期待できないばかりか、既に降りている他家に抱えられている可能性も高くなります。こうなったら流石にリーチに通っていない牌は止めて降りるよりないところです。

 後付けを必要以上に嫌う必要はなく、リーチがかかってテンパイからでもアガれそうにないと判断したら降りればよいだけですが、積極的に鳴いていてもアガリにあまり結びつかず、結局不利な押し引きを強いられることが多いという方は、手作りの段階で、鳴いた方がかえってアガリにくくなるとまでは言わなくても、他家に手役絡みの牌を止められやすいとなるとあまりアガリやすくなっているとは言えず、それならメンゼンで進めた方がいいという局面でも仕掛けているかもしれません。

 押し引きの段階に入る前に、より有利な押し引きができやすいような手組を目指すことも心がけたいものです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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