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ネマタの戦術本レビュー第186回「フリー麻雀で食う 上級雀ゴロゼミ 著:雀ゴロK その36」

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四限目 講座12

 中ぶくれと言ってもここでは1223(7889)のようにリャンメンを作りやすくない形のことです。2334のようにリャンメンを作りやすい形は元々価値が高く、ヘッドレス形で面子候補が足りているとしても、シュンツ+リャンメンの形ができればさらに手広くなり雀頭もかなり作りやすくなるので、通常の浮き牌より当然残すべきです。

 自分で1枚多く使っている分、雀頭ができるツモが1枚少なくなっていることになりますが、チーして雀頭を作ることもできるので、上家から鳴けるかどうか半々としても雀頭ができる確率が通常の浮き牌と同じ。変化でポンテンがきく形になる場合がある分1223の形を残す方が有利になります。

 ここでも、シュンツにくっついた浮き牌は鳴き手の場合はなお強いということが分かります。

 図Cのようにもう1つシュンツがくっつけば更に価値が高くなります。メンゼンでもこの形ならツモで3メンチャン、で12234556(両翼形の一種)、ツモでノベタン3メンチャンを含むペンカンチャンができることは押さえておきましょう。

講座13

 ホンイツは鳴いても2翻あるので、ホンイツにならずにメンゼンでテンパイした場合以上に高打点が狙えます。よって図Aのようにホンイツで4面子1雀頭の候補が揃っていれば、他家から待ちを絞られて鳴きがきかなくなるとしても手が進むものは全て鳴いてホンイツに移行した方がよいと言えます。

 相手が絞ってくるならその分相手の手牌進行が遅れるので、鳴けないとしてもメンゼン限定で進めるよりはアガリやすいと言えます。

 図BCDは4面子1雀頭の候補が揃うには後1手必要ですが、Bは単騎テンパイにはなりますし、CDも浮き牌へのくっつきだけで揃うので他色の面子候補より染め色の浮き牌や字牌を優先して残します。

 ただし図Dは次にソーズが字牌で面子が出来た場合はメンゼン良形リーチもみて打とするところで、ツモでも面子候補が揃い、その時はを先に切っている方が他家からホンイツが読まれにくくなることを考慮すると、鳴いた場合は一旦打として序盤ならホンイツのカモフラージュ、中盤以降は中ドラ1のリャンメンテンパイでもよしとしてやはり打でしょうか。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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