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ネマタの戦術本レビュー第220回「押し引きの教科書 著:福地誠 その6」

ネマタの戦術本レビュー第220回「押し引きの教科書 著:福地誠 その6」

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 2シャンテンの手牌は(1シャンテンに比べ)鳴かなくても手が進むツモが多いことは確かですが、鳴かない理由は2シャンテンだからというより、「他でリャンメン候補が揃っている面子候補オーバー」なので、をスルーしてもカン待ちが残ることがないことにあります。同じ2シャンテンでもで面子候補がちょうど足りている場合は、悪形を面子にできるは鳴きます。

 面子候補オーバーとはいえ、鳴いて1シャンテンにとる方がアガリやすいのは確かなので、鳴いてもあまり打点が落ちない場合は鳴きます。今回の手牌と巡目であれば、他のドラや三色との兼ね合いで鳴いても満貫手になりやすいは鳴きます。

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 テンパイから面子候補を外し、くっつき1シャンテンから手変わりを待つケースはそれなりにありますが、雀頭を落としてヘッドレス1シャンテンから手変わりを待った方がよい手牌になることは滅多にありません。

 今回のように面子ができてテンパイすれば必ず3メンチャン、高めでタンピン三色まである1シャンテンになる場合も、「ツモアガリ確率計算機」によるとテンパイ外しの分岐点は残りツモ8回。実戦では流局までに局が終了することの方が多いので、現実的に手変わりを待てるのはやはり序盤に限ると言えそうです。

 ソーズがであれば、分岐点は残りツモ5回。これなら流石に中盤でもテンパイ外しに分があると言えます。

 実戦ではここまではっきり手変わりが強い手牌より、何となく手変わりが見える程度の手牌が多いものですから、手作りの基礎を学ぶ段階であれば、見た目に惑わされず原則は即リーチであることを押さえておきましょう。

本記事に関するご紹介

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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