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ネマタの戦術本レビュー第232回 「フリー雀荘で得するのはどっち!? 著:石井一馬その3」

ネマタの戦術本レビュー第232回 「フリー雀荘で得するのはどっち!? 著:石井一馬その3」

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 オープンリーチについては、「もっと勝つための現代麻雀技術論」第7回でも取り上げさせていただきました。

 9巡目の先制3メンチャンリーチに他家が完全にベタ降りした場合のアガリ率が約60%と通常の先制リャンメンリーチと同じくらいになります。フリテンリーチには他家が降りるとは限らないのでフリテン3メンチャンリーチは通常リャンメンリーチに劣ります。フリテン3メンチャンリーチが9巡目だと50%弱。オープンリーチは当たり牌を引かなかった他家が降りないのでアガリ率は更に落ちることになります。

三面張フリテンリーチの価値 - とりあえず麻雀研究始めてみました

 通常の3メンチャンリーチならアガリ率70%程度は見込め、打点も親のリーチドラ1なら平均打点7000点程度、オープンリーチなら大体12000点。通常リーチと違いアガリ率が下がればそれだけ他家のアガリ率を上げてしまうので、今回のようにラス目の親で先制ドラ1の3メンチャンならオープンリーチにまだ分がありそうですが、基本的に先制オープンリーチはよほど条件が揃わないと不利と言えます。

 追いかけリーチの場合は、リーチしていない他家2人が完全に降りるのであれば、単純にアガった時の打点が高くなるオープンリーチ有利ですね。オーラスでオープンリーチをすることで逆転条件を満たす場合も基本リーチ。一発か裏がつく確率は精々4割程度ですが、通常リーチをオープンリーチにしてもアガリ率は4割以下にはならないためです。

 もちろんアガリ逃しから着順が落ちるリスクを考慮する必要はありますが、トップ1回ラス1回が2着2回よりも収支で勝ることが多いルールにおいては、本書で示されている、3着以下かつリャンメン待ち以上というのは必須とまではいかないと思います。

本記事に関するご紹介

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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