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ネマタの戦術本レビュー第254回「迷わず強くなる麻雀 著:鈴木たろう 編集: 鈴木聡一郎 その1」

ネマタの戦術本レビュー第254回「迷わず強くなる麻雀 著:鈴木たろう 編集: 鈴木聡一郎 その1」

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レッスン1

 麻雀をする目的が人それぞれなら、何をもって楽しいかも人それぞれなので、強くなれば強くなっただけ麻雀が楽しくなると言えるかどうかは、麻雀のどこに楽しみを見出すかによると言えます。次項で言及されていますように、麻雀というゲームは選択フェーズと抽選フェーズ、そして結果の3段階で構成されています。

 勝つという結果に楽しみを見出す人は、確かに強くなればそれだけ麻雀が楽しくなるかもしれません。しかし抽選の影響が大きい麻雀においては、強くなれば強くなるほど、実力が向上したかどうかが結果として見えにくくなります。打ち方を変えたところで本当に強くなったと言えるのかも怪しいものです。強くなった故に麻雀から離れていった人を私は何人も見てきました。楽しみの大半が「結果」にあるなら、麻雀を長く楽しむのは難しいかもしれません。

 抽選に楽しみを見出す人は、むしろ麻雀が強くならなくても楽しめます。あまり勝てないからこそ、たまに勝った時がなおさら嬉しいという人も珍しくありません。むしろそのような人は、いつまでも強くならないが故に麻雀から離れることがないと言えるかもしれません。

 しかし、楽しみの大半が「抽選」にあるなら、勝つための正しい考え方は身につきづらいですね。勝つことが目的なら、抽選を楽しむのはほどほどにした方がよいでしょう。

 勝ちたいし、なおかつ楽しみたい。それなら、「選択」に楽しみを見出していくことをお勧めします。ものすごく強いと言われる打ち手であっても、何を切るべきか全く迷わないということはありません。私自身、大して結果が出せているわけでもなく、かといって多少珍しい抽選が起こっただけでは何とも思わないにもかかわらず麻雀界に留まって未だに麻雀を楽しんでいるのは、「選択」に楽しみを見出してきたからに他なりません。どう選択すればより勝てるのかとともに、選択することの楽しさを、今後も皆様に伝えていければと思うことです。

本記事に関するご紹介

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鈴木聡一郎 (編集)

発売日:2017年3月29日
定価:本体1,404円
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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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