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ネマタの戦術本レビュー第264回「迷わず強くなる麻雀 著:鈴木たろう 編集: 鈴木聡一郎 その11」

ネマタの戦術本レビュー第264回「迷わず強くなる麻雀 著:鈴木たろう 編集: 鈴木聡一郎 その11」

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レッスン17

 今回はテーマ15に比べればを打ち出すリスクも大きく、ドラでドラ表示牌がならを打つロスも小さいので打を打つことも結構ありそうです。初級者のうちはまず自分の手牌だけ見て判断という意見自体には異論がないですが、今回のような質問をしてくる段階の打ち手は、やはり最早初級者とは言えないでしょう。(ルールを覚えたての段階から一定のレベルまでを、「初級者」で一括りにするなら)初級者は自分が全く勝負に見合わないところからリスクに気付かずを打ってしまうものです。

 鳴き手が高そうかどうかを判断するのは、初級の段階であっても難しくはないので、高打点の可能性が高い鳴きに対しては、自分の手が勝負に見合わない段階から危険牌を切らないことについては、やはり初級者の段階で身につけさえた方がよいと私は考えます。

レッスン18

 残り局数が少なく、点差も小さい局面ほどアガリ率重視になりますが、それと同時に、打牌選択が着順に与える影響が大きくなるためミスが特に許されなくなります。残り局数が少なく、他家と大きく点差をつけられている場合は高打点のアガリを目指す必要がありますが、大物手は最善を尽くしたところでアガれないことが多いものです。よって、安手でも素早くアガリきる技術の方が、大物手を狙う技術よりも重要度が高いと言えます。

 打点よりもアガリ率に重きを置く打ち手が実力上位に来ることが多いのもこのためであると考えます。東場は局収支MAXとありますが、局収支を追求すれば、昨今言われているようなアガリ率重視の傾向よりは打点寄りの打牌になると思われます。

 しかし、やり過ぎるとアガリ逃しからの失点が多くなること、また、着順意識に切り替えるべき局面で切り替えきれないと結果に悪影響を与えやすいミスをしがちなので、局収支MAX打法はむしろ難易度が高い打法です。素早くアガリ切る技術が十分に身に付いている段階ならともかく、初級者の段階であれば、やや堅実寄りの打牌をお勧めしておきます。

レッスン19

 残り局数と同じで、残り巡目についても少ないほどアガリ率重視になり、局収支を追求する打法も同様の理由で難易度が高くなります。名前通り終盤は序盤より後から来るので、どうしても集中力が途切れがちですが、実際は終盤程ミスしないように集中しておく必要があります。集中力が必要な局面で力を発揮できるためにも、序盤の段階で迷わずに打てるように打牌の指針を身につけておきたいですね。

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鈴木聡一郎 (編集)

発売日:2017年3月29日
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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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