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ネマタの戦術本レビュー第275回「1秒で見抜くヤバい麻雀心理術 著:鈴木優 その2」

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第2章

敵の手役を見抜く6大法則

1  河を見ればホンイツ狙いの傾向は大体見てとれますが、他家の理牌や仕草で、断定まではできないケースでも読み切れることはありそうです。p49の河であれば、序盤はアガリに遠い手牌だったので安牌要因も兼ねて字牌を抱え、ある程度手が進んだので字牌が手の内から出てきたケースも考えられます。

 この場合はテンパイにはまだ遠いので、手変わりがあまり多くない手牌で先制ペンチャンドラ1リーチを打たないのは損です。後手を引いた場合でさえ、出て行く牌の危険度が低ければペンチャンドラ1の追いかけリーチが悪くないのですから、p50くらいの手牌に育っていることが確信できたとしても、ペンの役無しダマにするくらいならリーチがよいとみます。確かに手痛い失点をする場合もありますが、他家の大物手のアガリを阻止できる可能性が最も高いのは即リーチであることも確かです。
 ただ、p48の手牌からペンチャンを外した場合、一手先の手変わりは引きのみですが、ソーズの何らかの浮き牌を引けば手変わりが大幅に増え、一通、ドラ引きで更に高打点になる可能性も残ります。手変わりという観点からはむしろ、他家の手が遅いと判断した場合こそ手変わり待ちとしそうです。

 相手の手が早いという読みだけで、先制悪形ドラ1のリーチをNGとする考えには賛同しません。ただし、河的に悪形リーチがなおのことアガリづらい、あるいは手変わり待ちがより有力で、そもそもテンパイ以前にペンチャンを外す方がよいということも実戦では珍しくありません。そのことに気付けずに即リーチする打ち手よりは、先制リーチを過小評価しがちだが場の情報を把握することに長けている打ち手の方が実力者であるというのが実際のところではないかと私は推測します。

2  他家がトイトイであることが読めることが役に立つのは、トイトイであることが分かることで、トイトイで無い鳴き手の場合と比べて切る牌の放銃率が大きく変わる場合です。よって、トイトイでないとすれば、トイツを固定して受けを狭めたことになるので当たりにくい牌は、逆に言えばその鳴きがトイトイであれば放銃する可能性があり、トイトイがつく以上高打点であることも多いということは意識しておいた方がよいです。

 トイツを固定してポンが入った場合はトイトイ以外の役が無いとありますが、トイトイが崩れると役牌のみ、特に役牌後付けの場合は、役牌のみのテンパイになる受け入れを残すくらいなら、先切りで待ちを読まれにくくする、安牌残し、重なった時に高打点になる浮き牌を残すといった理由でトイツ固定は有り得ます。

3  私は単に牌がどこから切られたかで手牌構成を読まれるのを防ぐために、鳴き手でなくても手牌を入れ替えることがよくあります。これは対戦相手に実際に当てはまるかを観察したうえで当てはまるかどうか判断した方がよさそうです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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