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ネマタの戦術本レビュー第280回「鉄押しの条件  著:独歩・かにマジン・しゅかつ・平澤元気 その1」

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鉄押し1

 押し引き表を細かく覚えるのは難しく、私自身覚えているわけではありませんが、「どちらでも良い」領域がどのあたりにあるかは大雑把にでも押さえておくと、場況に応じた判断がやりやすいです。

 河から通常の無筋よりは安全そうと読める牌があるということは、そうではない無筋はより危険になるということでもあります。テンパイから通常より安全そうと読める牌であれば迷わず押せるので、テンパイから押すかどうか迷った時点で、その牌は通常の無筋よりは危険になっている可能性が高いというのも、この押し引き表の基準が押し過ぎに感じる打ち手が多い理由の一つに挙げられそうです。

鉄押し2

 押します。今回のように、リーチ者が不要な浮き牌を順番に切っただけであるケースを否定できない場合は読みを入れる余地があまりありません。精々が面子候補の一部になるような悪形待ちに当たることは稀であることが分かるだけで、切る牌の危険度に関しては単純な牌の組み合わせの確率とあまり変わらないと言えます。

 単純な牌の組み合わせで言えば、リャンメンは18通り、カンチャンは21通り、ペンチャンは6通りなので、シャボや単騎も含めればリャンメン待ちの割合は全体の4割にもなりません。

 しかし実際には(序盤は若干下がりますが)リーチ全体の6割程度はリャンメン以上なのは、手作りの過程でなるべく良い待ちが残るように打ち手の意志がはたらくため。今回のいうに不要な牌を順番に切っただけのケースが否定できない場合は平均よりはリーチの良形率が低くなるのも押し寄りになる要素と言えます。

鉄押し3

 押します。普通くっつきの1シャンテン。テンパイする枚数だけなら完全1シャンテンよりかなり多いですが、押し引きの基準としては完全1シャンテンよりは降り寄り。

 単純な受け入れより、良形でテンパイする受け入れが多い方が手牌の価値が高いということがよく分かります。とはいえ悪形でもテンパイしないよりはよいので、良良(リャンメン×2)1シャンテンよりは上です。今回は河情報が少ないこともあり打で押し。テンパイなら悪形でも基本追いかけます。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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