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ネマタの戦術本レビュー第298回「手作りと押し引きの鉄戦術  著:福地誠 その5」

ネマタの戦術本レビュー第298回「手作りと押し引きの鉄戦術 著:福地誠 その5」

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Q12 打

 「悪形リーチのみを避ける」もよく聞きますが、ドラの有無にかかわらずペンチャンを外す手です。「よりよい受け入れ」を優先するようにしていれば、テンパイ率をさほど落とさずに悪形リーチのみよりはよい手になります。

 出現頻度は低いですが、「手変わりがあまりないので悪形のみ手でもリーチがベスト」ということもありますし、高打点確定の手でも良形テンパイにするに越したことはありません。

 言葉としては「悪形リーチのみを避ける」の方が分かりやすく印象に残りやすいですが、不要な誤解を避けるために、当記事ではとっつきにくさは承知の上で、「よりよい受け入れ優先」という表現に留めております。

Q13 打

 もう少し巡目が早ければ、だけでなく引きでもテンパイ外しが悪くないとみて、高打点狙いの打でしょうか。ならタンヤオがつきやすい分この巡目でも打派です。ここでも「共通の受け」を比較する考え方。

 マンズでメンツができた場合にリーチ有利とみるなら打、くっつき1シャンテンの方が有利とみるなら打、鳴ける牌が出たら形テンでもとるつもりなら打というのが一つの目安です。

Q14 打

 二手先変化はみないという言葉が本書で何度か出てきますが、ここからソーズが伸びて良形テンパイにまでなる変化は言ってみれば二手先の変化です。巡目が早く、二手先とはいえソーズ引きなら何でもよい(もドラというだけでなく遠い一通目もある)と変化がかなり豊富であれば、二手先の変化が打牌を決める要因になる場合もあります。

 「ペンチャン落としの魔法」とありますが、ペンチャンに限らず、面子候補を1つ落とすことで新しくよりよい面子候補ができ、また1つ落として更によい面子候補ができる…を繰り返して思わぬ手に育つことがあります。

 思わぬ手に育つこと自体はレアケースですが、そのような変化もあることが意識できるようになると、麻雀で勝つためにも必要な視野を広く保てるのではないでしょうか。

Q15 打

 今回はペンチャンを落としてを引いても、マンズのくっつきが弱いので、を引いた場合はリーチが打てる方が有利と言えます。それなら1シャンテンは維持しつつ引きの変化もみる打はどうかとなりますが、打とするとが雀頭に固定されるので、今度はドラ受けかつイーペーコー目ができるツモの変化が受けられなくなります。

 また、変化としては弱いですが、を残してツモならペンチャンを落として、ツモで良形かつ高めイーペーコーが残る変化もあります。

 「トイツを2組残すと一方のトイツにくっついた場合の変化が残る」「リャンメントイツの形から2メンツ作る変化もある」こういった変化についてはこれまであまり言及されることが無かったように思います。迷ったらとりあえずリャンメン固定とする前に、リャンメントイツを残したときだけ残る見落としがちな変化について確認されることをお勧めします。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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