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ネマタの戦術本レビュー第354回「麻雀 定石「何切る」301選  著:G・ウザク・福地誠 その27」

ネマタの戦術本レビュー第354回「麻雀 定石「何切る」301選 著:G・ウザク・福地誠 その27」

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 Q235~237

 Q235は単独トイツのないメンツ候補十分の2シャンテン。単独トイツが無い場合はリャンメン固定より雀頭固定を選ぶことが多いですが、リャンメントイツ+カンチャントイツ×2+リャンメンならリャンメン固定の方がテンパイ時にリャンメンになりやすくアガリやすい。今回は三色、タンヤオが残り打点面でも損しません(現麻第61回)。

 Q236はメンツ候補オーバーにつき役に絡まないカンチャン落とし。Q237のように浮き牌がある場合も、メンツ候補オーバー時は役割のある浮き牌を、メンツを作るだけの悪形メンツ候補よりも残します。

 自分との戦いというよりは、牌山との戦いかもしれません。対戦ゲームの割には、他家の選択に自分の選択が影響されないことが多いのも麻雀の特徴。ですから本書のような場況の無い平面何切るも実力をつけるうえで案外重要なのです。

 Q238〜240

 Q238はピンフもありますが、リャンメン変化も考慮するとリャンカンよりカンチャントイツを残す方がよい形。Q239は受けがかぶっているのでそもそもは不要な形。この時点ではツモも「あったほうがマシ」な受け入れ。安め拒否ではなく、あくまで高めの受け入れを増やすように打つとしているのは、ここから打とするような誤解を避けるためです。
 Q240は理屈としては簡単ですが、28牌の浮き牌になると軽視して安易に切りがち。使いづらい牌であっても、他にもっと不要な牌があるなら残すべきです。

 麻雀プロが憧れの存在であって欲しいとは特に思いません。麻雀が好きで、麻雀の魅力を発信しようとする行動力があるならそれだけでも十分だと私は思っています。

 Q241〜243

 Q241は先にドラが重ならない限りはドラ切りが劣らないのでドラを切ります。しかしQ242となると、ドラ重なり以外でもテンパイ時にドラが残っていた方がよいのでドラ残し。とあるとに手がかかることが多いので気付きにくい選択ですが、あくまで「よりよい受け入れ優先」です。Q243はアガリ率だけなら雀頭固定がわずかに有利な形。わずかにアガリやすいというだけなので、赤とイーペーコーが両方残るため打点面で有利なメンツ固定とします。

 少し前に流行った「ワンチャン」も麻雀用語の「ワンチャンス」から来ているようですが、日本語で「チャンス」と使う場合は「好機」というポジティブな意味で使われているにもかかわらず、何故麻雀では放銃の機会があるという、どちらかと言えばネガティブな意味で使われるようになったのかが気になります。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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