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ネマタの天鳳日記 第10回

ネマタの天鳳日記 第10回

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01

 麻雀講座の多くはまず序盤の手作りから入りますが、序盤は目一杯に構える、とりあえず浮いた19字牌から切ると書かれていることが多いと思います。もちろん基本はそれでよいのですが、これでは一色手を狙って浮いた字牌を残すべきケースに対応するのが難しくなります。「一色と字牌で◯枚あるなら狙う」という基準が取り上げられることもありますが、これについても、「一色手は遠いとはいえ、字牌から切ってもアガリ率は大差ないのでまだ一色手をみる」というようなケースに対応するのが難しいです。

02

 浮き牌を切るなら打ですが、仮に中を切ってピンズをもう1面子候補できたら、ピンズと字牌で面子と面子候補が4つできることになります。面子と面子候補が4つあるということは、後は鳴きだけでホンイツテンパイまで持ち込めるので、ピンズが浮き牌であっても残して他の色の面子候補を外していくことになります。カンチャンが面子になるより、先にピンズか字牌で面子候補ができる可能性の方がずっと高いのですから、それならこの時点で面子候補を外すのがよいとみます。引きでチャンタの目が残り、引きも一応あるのでから切ります。

03

 ホンイツに近づく牌は全て仕掛けていきますが、場合によっては白のみでアガる場合もありホンイツを狙うと言っても完全に決め打つわけではありません。あくまで打牌毎の比較です。ホンイツと決めたら他の手は一切アガるつもりのない打ち手よりは、早いテンパイを目指す打ち方は問題なく出来ている打ち手の方が実力では勝ることが多いのも、手役が必要以上に軽視される理由かもしれません。

 「染め色か字牌をもう1枚引いた場合に他色の牌を切った方がよくなるなら、一手前の段階で一色手を見て染め色や字牌の浮き牌は残す。」 これも第5回で取り上げた、「共通の有効牌を比較」という考えに基づいています。いささか曖昧ではありますが、分かりやすい基準はどうしても例外も多くなり、基準の丸覚えでは対応できないケースが増える一方、厳密な基準を作るのは困難で、仮に確立できたとしても実戦で使いこなすのはなおのこと難しいのでこのような表現に留めさせていただいております。

04

 ホンイツの4面子候補が揃いました。こうなればもちろんを残して外しとします。

05

 テンパイしたら基本はアガリ牌の枚数重視(他家から読まれやすいので字牌待ちでもリーチほどは出やすくならない)ですが、1枚見え(生牌)の字牌単騎と2枚見えの字牌単騎なら後者がいいでしょう。

06

 7700点のアガリになりました。一色手は鳴いても高打点になりやすいうえに、狙える手順を見落としてしまうことも多く、手作りの中でも結構戦績に差がつきやすいところでので、配牌で浮いている19字牌に手をかける前に、他の牌を切る選択肢が無いかについて意識してみることをお勧めします。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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