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ネマタの天鳳日記 第13回

ネマタの天鳳日記 第13回

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 カンでテンパイ。打なら純チャン三色や一通への手変わりもありますが、前回と違い今回は既にドラドラなのでリーチしてツモれば満貫。満貫見えるところから跳満、倍満を目指してあまり多くない手変わりを待つのは基本効率がよくないので打で即リーチとしました。

02

 リーチの一発目のツモが最高の手変わり牌である。裏目は単なる無駄ヅモだから気にするなと前回言ったばかりですが思わず顔をしかめそうになります。

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 アガれはしたものの手変わりを待っていれば倍満ツモでした。結局トップを逆転することはできず2着のまま終了。大抵の点数状況では即リーチすべきだと思いますし、今回も満貫ツモでも十分トップの目は残りはしますが、本当に即リーチでよかったのかは再考する必要があると感じました。

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 平場はむしろ高打点のアガリを狙いやすいと前回申しましたが、低打点のアガリでも他家のアガリを阻止することで失点を回避する効果も大きいので、安手のアガリを嫌うほどではありません。一方今回はどうでしょう。3万点超えの2着目なので、「勝っている」と表現しても誤りとまでは言えませんが、トップとは満貫ツモでも届かない点差。そして3着、ラス目とは更に大きな点差がついているので、仮にこの局で自分がアガれなかったとしても、最終的に着順が落ちる可能性はあまりありません。

 跳満をツモればトップという局面でも、実際は下位者からアガられた場合に着順が落ちるリスクをある局面がほとんどなので、なかなか跳満以上の手一本に絞って手作りができることは稀です。しかし今回ほど高打点のアガリを目指したためにアガリを逃すリスクが低い局面であれば、打という選択肢も考慮に入ります。

 実際は考慮には入れてはいたもののが残り2枚だったこともあり即リーチとしましたが、必ず純チャン三色か一通にしなければならないというわけではなく、仮にを切った後で再びリーチドラドラの悪形待ちでテンパイした場合でも、巡目や他家の手の進行具合で改めてリーチを打つかを選ぶこともできたので、この時点であればやはりテンパイ外しに分があるのではと思いました。以前から申しておりますが、多くの場合に成り立つセオリーだからこそ、実戦ではいつセオリーを覆すべきかについて集中して考えるようにしたいですね。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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