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ネマタの天鳳日記 第48回

ネマタの天鳳日記 第48回

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 ダントツの東家からリーチ。アガってもトップにはほど遠く、放銃すれば着順落ちがあるためハイリスクローリターンの局面。東家は一度を切っているにもかかわらずリーチ宣言牌が

 待ちはからを切っていることになるため考えにくいですが、からを切ってと何かのシャボがありそうです…

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 …そんなはずはありません。は4枚見えです。ダントツからのリーチは1枚も危険牌は切らないという判断が先行してしまっていて見落としてしまいました。場を全部見ておくのは大変ですが、4枚とも見えている牌に関してだけは、打牌選択が変わることが多いので見落とさないようにしたいものです。

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 次巡に東家からが切れてアガリ逃し。運良くを引き戻したので今度はテンパイに取りますが…

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 次巡ツモ。待ちだとすればよりを先に切っていることになりますが、先ほどアガリ逃してしまったこともあり、テンパイ料のリターンが低い局面で通っているとは限らない牌は切りたくないと思って降りてしまいました。

 しかし先切りだとすれば、比較的安牌になりやすいをツモ切りしてを引っ張っているのがやはり不自然です。一応456三色狙いだった可能性はありますが、その場合は当たるとしても三色は崩れています。リターンが低いといえ、下位者との点差を広げるに越したことはない点数状況である以上、程度は切るべきでした。
 
 が手牌の中に無く、リーチ宣言牌のは面子候補一部と考えられ、は通っていることから、からの切りと予測できます。宣言牌のスジというだけなら、放銃率は高々普通の無スジと同程度ですが、今回はむしろスジのこそが本線。

 仮に頭頭の1シャンテンだったとすれば、より先に残り2枚のを引いた時以外は当たりになります。他に何らかの理由でを残したという線はレアケースであるとするなら、はそれこそ5割以上の確率で当たることになります。

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 前回は、局面的に降りるべきケースから押してしまって放銃するミスについて取り上げましたが、リーチや鳴きが入ったらすぐ降りるつもりでいると、実は通っていると分かる牌まで止めてしまいアガリを逃してしまうミスをやりがち。麻雀において避けるべきなのは放銃ではなく、不要な失点であることを改めて肝に銘じておきたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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