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ネマタの天鳳日記 第50回

ネマタの天鳳日記 第50回

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 今回は勉強会から取り上げます。を引いてきたところですが、手のうちから空切り。空切りすることでマンズ待ちと読まれやすくなる分ピンズ待ちがアガリやすくなると言えます。

 一般論で言えば、「1手で面子が完成する面子候補の一部ではなく、他家から見て面子候補からの切り出しに見える場合は、待ちを読まれにくくするために空切りが有効」と言えます。

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 その理屈からすると、面子候補の一部(トイツ)であるこちらはツモ切りしがちですが、空切りならすぐにを引いてテンパイして打となった場合に、リャンメン同士の選択でを嫌ったように見える分待ちが読まれにくくなります。

 戦術本レビュー第207回でも取り上げました、「進化するデジタル麻雀」の中でも紹介されていますが、こちらは意識してないと空切りを実行するのは難しいですね。

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 オーラストップ目、2巡目にして早々と役アリのテンパイが入りました。

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 そこから三段目に入ってもアガリ牌が出ずにずっとツモ切り。ここで気になったのが、他家視点から見て、役アリテンパイならダマにするであろうオーラストップ目が序盤からずっとツモ切りしている場合、ダマテンの確率がどのくらいあると考えられるかということです。
 
 2巡目の時点でダマテンがいること自体は相当レアケースですが、そこからツモってきた牌が全て不要牌であり、なおかつテンパイではない手牌というのもかなり限られます。少なくとも浮き牌にくっつけば手が進む形とは考えにくいです。

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 仮にテンパイ率が20%程度だとしても、平和のみ1000点以外の手をテンパイしているとすれば、10%の確率で放銃する牌を切るたびに、2%の確率でラス終了の抽選を受けることになります。

 今回のようにリャンメンテンパイ、流局ノーテンでもラス終了の可能性があるとなると流石に止まらなそうですが、局面的に役アリテンパイならダマにすることが予想される他家がずっとツモ切りをしているようであれば、ダマテンを警戒して危険牌を止める選択も考えられます。

 最後の手出しの時点でノーテンならば、ツモ切りが続けば必ずノーテンのままです。しかし、そこから不自然なほどにツモ切りが続くようであれば、実はテンパイだった可能性が、読みを入れる側の視点からは高くなっています。

 そうなれば当然押し引き判断も変わってくるのですが、こちらがノーテンと思い込んでいる他家がツモ切りを続けているのをみて、押し引きを切り替える自信は正直私にはありません。

 手出し牌から他家の手牌進行を推測する読みについては昨今よく取り上げられるようになりましたが、ツモ切りに着目しているものは見なかったので今回取り上げてみることにしました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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