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ネマタの天鳳日記 第114回

ネマタの天鳳日記 第114回

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 前回から続いて東2局1本場。をメンツ候補2つと見なせば西雀頭の1シャンテンに取れますが…

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 打でシャンテン戻しとしました。は678三色目がある3〜7牌。はツモだけでなく、ツモでもリャンメン程度に面子ができやすいのエントツ形ができます。

 面子のできやすさでも3〜7牌と大差無く、ドラそば+イーペーコーの打点的メリットがあるので、こちらも通常の3〜7牌より価値が高い牌です。

 一方、はメンツ候補2組ですが、打としてもツモはテンパイを逃すとはいえメンツができるフォローがあるので通常のカンチャンよりは価値が低い。

 カンチャン以下のメンツ候補と、通常の3〜7より強い浮き牌との比較ならシャンテン戻しに分があるとみました。シャンテン戻しなら打もありますが、平和のつきやすさに加えツモなら一通もあるので打としました。

 ただし、今回はまだ東場とはいえ持ち点にかなり余裕のあるトップ目。浮き牌が強い理由は打点にあるので、打点がそこまで必要ではない点数状況である以上1シャンテンには取った方がよいという意見もありそうです。

 確かにこの点数状況、順位のみが評価に反映される天鳳ルールであれば、既に平場とは言い難い領域ではあります。

 もし、「鳴いて高確率でアガれる低打点テンパイと、スルーして高打点が狙える1シャンテン」の比較、あるいは「他家テンパイに対して降りるか、高打点が狙えるので1シャンテンから押すか」の比較。

 つまり、局収支上の優劣は微妙またはどちらかがやや有利だが、結果自体は大差がつく可能性が高いものについては、東場であっても結構リードしているという理由でリスクが低い前者を選ぶことが多いと言えます。

 しかし、今回は1シャンテンにとったところで悪形×2の形なので、そもそもシャンテン戻しに比べてそれほどアガリ率が高いわけではありません。

 余裕があると言っても半荘戦の東2で打点を無視できるほどリードしているわけではない以上、今回は打牌選択を変えるほどではないとみました。

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 ドラのペンカンチャンといういかにもアガリにくいところが残りましたが、この巡目でシャンテン戻しをしてもアガリやすくなると言えるかは怪しい以上、やはり特に判断は変えずにこちらは1シャンテンに取ります。

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 打点を無視できるほどの状況ではないのと同様、放銃さえ回避すればよい局面でもありません。

 ドラのペンカンチャン待ちであっても他に明確なテンパイ者がいない局面なら、少ない手変わりを待つくらいなら即リーチします。

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 ツモれたのはただ運がよかっただけですが、リーチしたがために高打点放銃はアガれる可能性よりずっと低い。

 「アガリ率重視」「放銃回避重視」の打牌を選んでも、「局収支重視」の選択と比べてアガリ、放銃の頻度自体にあまり差がつかない場合。

 残り局数が十分あるうちは、点数状況は平場とは言い難い局面でもさほど判断を変えることはないとみます。

 もちろんこれは逆も同じで、アガリ率、放縦率自体に結構差がつく選択同士の比較であれば、特に天鳳ルールであれば打牌選択が変わることも多いとみます。

 どの程度変えるべきかについては今後の研究課題ですが、参考にして下されば幸いです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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