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ネマタの天鳳日記 第128回

ネマタの天鳳日記 第128回

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 配牌でチートイツ1シャンテン。西家からが切られますが、がドラ表示牌でコーツになりにくく、ダブルリーチのチャンスもあるとなればスルーした方がよいでしょう。第一ツモは。シュンツが出来たとしてもここからチートイツを見切ってコーツ手以外のメンツ手にする手順はないので、テンパイ時に出アガリしやすい待ちにするためにツモ切ります。

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 ドラをツモ。ドラはもちろん残すとして、テンパイ時の待ち候補としてスジを残します。ただし、序盤から中張牌が連打されたうえに、テンパイ打牌が端牌や字牌になるとチートイツを警戒されやすくなるというデメリットもあります。

 とはいえ怪しい河になったとしても、降りている他家も現物が無ければ警戒していたとしてもスジや字牌を切りがちですし、押してくる他家からもメンツが作りにくい端牌や字牌が出やすい。第一打にを切っているので、ここでを切ったところでその後を手出しすれば不自然な河になるので、結局他の牌を切る選択肢が有力にならないとみてを切りました。

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 ドラ引きで早々とテンパイ。もしツモでテンパイなら、ドラ切りリーチでも出アガリ6400、裏が乗れば12000とドラ待ちにしなくてもまずまず高打点が見込め、スジ9mや中単騎とドラ単騎では、アガリ率がリャンメン待ちとカンチャン待ち以上に開きがあるのでドラ切りリーチとします。

 ドラ引きならどちらの待ちに受けるか。切りリーチとしましたが、4巡目リーチとはいえこの河は「序盤に中張牌を切っているからチートイツかもしれない」ではなく、「メンツ手だとすると不自然なのでチートイツ本線」と読まれてもおかしくはありません。9mと持っているところから打だけなら789三色やチャンタの可能性がありますが、それなら更にとは切りません。

 一方中切りリーチなら、「配牌時点でリャンメンが揃っていて、は比較的安牌なので残したメンツ手。またはよりを優先して残した一色手」の可能性もあります。その場合は通るので、どちらが出アガリしやすいかとなれば単騎の方ではないでしょうか。

 ただ、4巡目リーチにそこまで読んでくる打ち手は流石に少数派でしょうし、は1枚切れで、字牌と異なりシュンツとしても使えるので山に生きている枚数はの方が多いと考えられるので単騎リーチとしました。

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 ポンが入って一発は消えましたがすぐにツモって跳満。ほとんど結果論ですが、単騎に受けていたら東家がを切らずに押し返してきてアガれなかったかもしれません。チートイツ狙いの時は案外考えることが多いものです。抽選に左右されやすいところではありますが、少しでも有利な選択を心がけたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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