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ネマタの天鳳日記 第138回

ネマタの天鳳日記 第138回

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 「跳満以上は無理に狙わない」とよく言われます。4翻の満貫手を跳満にするには更に2翻必要なので難易度が高く、難易度の割には打点が1.5倍止まりなので、アガリ率を下げるリスクに対してリターンが小さいというのがその理由です。

 しかし、満貫を跳満にするのは点数比では1.5倍止まりとはいえ、点差では子で4000点、親なら6000点。「跳満以上は無理に狙わない」というのは事実ですが、アガリ率をさほど落とさずに跳満以上が狙えるケースを逃してしまうのは、局収支の観点からみると結構損な選択と言えます。

 人は利得局面ではどうしてもリスク回避的に打ってしまいがちです。「満貫で十分」と無難な選択をとる前に、更にリターンを追求する選択との比較を怠らないようにしたいものです。

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 よくあるのがダマにしてもアガリやすくならないダマ満貫のケース。ドラ引き変化もみてダマにしましたが、「が他家から出るかツモる」ケースは「をツモる」ケースの2倍以上の頻度で起こります。

 カン裏もあるのでリーチすれば高確率で跳満以上になり、巡目的にもダマでリーチ棒出費を抑えることや、降りる選択肢を残すことがメリットになりづらい以上、ドラ引きの理想形にはこだわらずにリーチすべきだったと思います。

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 2件リーチが入ったので、今度はツモ次第で降りる選択もそれなりにあるとみてダマにしましたが、西家から跳満をアガってトビ終了のチャンスも増えたのでやはりリーチがよいとみます。

 どうしても最初の時点でダマにしたうえで、更にダマを続行する理由が出来てしまうとツモ切りリーチは選びづらいものです。「打牌比較は線ではなく点で考える」と言い聞かせているつもりでも、実戦では出来ていないことが多いものです。

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 前巡リーチしていれば一発で跳満以上確定。裏ドラ次第で倍満もありました。

 アガれば悪い結果にはならず、打っている本人はダマ有利と判断していることが多いものですから、加点チャンスを逃すミスは実戦では気付きにくいミスと言えます。リーチ率が低めで思うように勝てていない方は意識されてはいかがでしょうか。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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