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【鳳南研究所】〓いちはら〓さん(最高十段)手作りと押しの強さが光る「重戦車」(前編・手作り編)【天鳳強者研究33】

【鳳南研究所】〓いちはら〓さん(最高十段)手作りと押しの強さが光る「重戦車」(前編・手作り編)【天鳳強者研究33】
鳳南研究所
2017年12月01日 21:00
鳳南研究所ウォッチ版とは
  • 「天鳳」の鳳凰卓東南戦(鳳南)で打つ強者の牌譜を日夜研究する謎の雀士・研タロウによるコラム。
  • 毎日11時に過去記事、21時に最新記事が公開されます。
  • ご意見・ご感想・取り上げて欲しいプレイヤーのリクエストがありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

33人目の強者研究は、東風荘時代から強者として名を馳せている古豪、「〓いちはら〓」さんだ。

今から8年前のいちはらさんブログに書かれた、

「放銃率は高いほうが良い」

という一文はあまりにも有名。この名言が表すとおり、いちはらさんはとにかく相当な攻撃型の強豪として、東風荘時代から有名だった。その攻撃的な打ち筋で、サンマでは2代目天鳳位となっている。ヨンマでも十段に3回到達し、ダブル天鳳位の出現が期待されていたが、最近は忙しくてあまり天鳳を打っていないようだ。

ちなみにいちはらさんの名前の前後に付いている「〓」は、同じく東風荘で名を馳せていた「〓松井CS〓」さんからもじってつけたらしい。自分が最強と言って憚らないいちはらさんだが、東風荘時代からしのぎを削りあった松井CSさんにはライバル意識があるようだ。

いちはらさんの牌譜については、前編・後編の2回に分けて研究する。まずは前編、「手作り編」だ。どっしり構えてしっかりした手を作るその麻雀は、「重戦車」といった感じ。一打一打が、重いのだ。

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供託3本落ちていて、巡目も中盤。急ぎたくなる局面だが・・・

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どっしりと構え、リャンシャンテンに戻す切り。「肝が据わっている」とはこういうことだろう。ピンズが高いとはいえマンズ二度受けだし、なかなかシャンテン外せないなあ・・・

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しっかりマンズのツモを捉えて理想形のリーチ、11600のアガリ。これは強いわ。

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点棒的に一人沈んでおり、をポンしての1000点はあまり嬉しくないところ(ポンするだろうけど)。を切っておき、引きで5翻アップする変化に期待する。

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自分で切っている安全牌のを持ってきて・・・

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切りだ。ピンズは場に高い上に1枚飛びで、全く期待できない。ドラを使ってのリーチか、メンタンピンの2つに絞る。こういう一打、中々真似しづらいけどすごい合理的なんだよなー。打撃系の強者にたまに見られる手筋だ。

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唸る一打。今を引いたところ。ペンの布石を作りつつ、にくっつけてのチャンタリーチも見ているだろう(自分でを切っているが、引きなら問題なし)。目先の赤に囚われず、しっかりとした構想を持っての切り。こういうのいい一打だなあ。

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この局がすごかった。今ペンを引いてきたところ、ドラドラ赤の手牌で、何を切る?

一番素直なのは切り。ちょっと捻ったら、ポンまで見た切りだろうか。恐らくアンケートを取ったら、切りが80%、切り15%、その他5%といったところだろうか。

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いちはらさんの選択はなんと切り。

一見すると「??」だが、これが素晴らしい一打に思える。

にくっつけて満貫にしたい手牌。いちはらさんの頭の中では、は絶対使うことになっているので、

既には1ブロックとしてカウントされている

というわけで、を登録抹消し、

    

この5ブロックで構える。

のところを1メンツと数えれば、の部分はそのまま持っておきつつ、ポンのタンヤオで仕掛けられるようも残す。となると、切るべきは1枚飛びのしかなくなる。

これはマジで中々思いつかない。言うだけあって、凄いわ、いちはらさん。

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仕掛けも、しっかりと高打点の構想を持って仕掛け始める。このポンはトイトイダッシュではない。ポンして切り。

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も鳴けて、1300/2600のアガリ。途中で役牌が重なれば満貫まであった。

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この切り、どう見えるだろうか?6ブロックの中途半端な一打に見えるだろうか?

場に高いソーズを払うことは簡単だが、まだまだテンパイまで先は長い。このあとソーズを持ってくると全部切ることになり、対応力に欠ける。とりあえずイッツーにしておきつつ、全色で対応できるようにしておく。攻撃型雀士にとっては、後手から押し返せる形にしておくことは大切なことだ。

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まっすぐならマンズ落としだが、上家がマンズのバラ切りをしており場況が良い。ここはピンズを一枚外していく。いちはらさんの手牌進行は、あまり5ブロックとか6ブロックとかそういうのでやってない感じがある。


 

鳳南研究所ブログでも数々の打撃系強者達の牌譜を見てきたが、その中でもいちはらさんの手作りは1,2を争うほど重く、かつ柔軟。ピストルではなく常にミサイルを撃ちにいく麻雀は、打撃系を志す打ち手なら、必ず一度は見ておいた方が良いと思う。

後編(押し引き編)に続く。

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