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【鳳南研究所】ASAPINさん 仕掛けの神髄を見よ(後編/切羽詰った局面での仕掛け、リーチ後の粘り鳴き)【天鳳強者研究23】

【鳳南研究所】ASAPINさん 仕掛けの神髄を見よ(後編/切羽詰った局面での仕掛け、リーチ後の粘り鳴き)【天鳳強者研究23】
鳳南研究所
2017年12月02日 11:00
鳳南研究所ウォッチ版とは
  • 「天鳳」の鳳凰卓東南戦(鳳南)で打つ強者の牌譜を日夜研究する謎の雀士・研タロウによるコラム。
  • 毎日11時に過去記事、21時に最新記事が公開されます。
  • ご意見・ご感想・取り上げて欲しいプレイヤーのリクエストがありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

前編では、ASAPINさんの仕掛けのうち、「門前からの発進基準」「食い延ばし・食い替え」について紹介した。今回は「切羽詰った局面での仕掛け」「リーチ後の粘り鳴き」「その他もろもろ」について紹介しようと思う。このあたりは、ASAPINさんの麻雀のキモと言っても過言ではないだろう。

切羽詰った局面での仕掛け

ここでいう「切羽詰った」とは、「点棒状況的にアガリがかなり偉い」という意味だ。「場況的に煮詰まっている」という意味ではないのであしからず。

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現状役がないが、の後々付け、チャンタ、イッツー、三色を見てカンから仕掛ける。役が付く保証なんてないが、門前進行したところでアガれる保障なんてない。それならば一メンツ埋めてから役を作りに行った方がアガリやすいとみた。

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ラッキーにもを重ねる。が、をスルーして門前でを重ねたときよりも、こちらの方が明らかにアガリやすい。どうせラッキーがなければアガれない手なので、ラッキーを最大限に生かすチー。

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そしてサラッとツモアガリ。上家の河もそこそこ濃く、アガリを拾えなければすぐにリーチが来ていたとしてもおかしくなかった。

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オーラスの3着目、アガリが偉く、タンヤオで仕掛けていきたいところだが現状タンヤオターツが足りていない。ここでを出来メンツチーすることでを浮かせ、

ターツを作ることに専念する。

また、ここでチーを見せることで、トップ目の上家からのアシストも期待できるだろう。

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ここも点棒状況的に切羽詰っている南3局。を切るとポンテンや縦引きテンパイの時に三色を逃すが、それよりもポンしやすいを残す一打。平場なら打とするところだが、局面に応じて使い分ける。

リーチを受けた後の粘り鳴き

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 上家からリーチがかかった局面。自分の手は戦うにはちょっと苦しいイーシャンテンだが・・・

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 このを234でチー、打。これにより、の5種が鳴けるようになる。

スルーした場合はを引いた時しか戦えないのに対し、チーして5種でポンテン・チーテンを取れるのは非常に大きい。アガリ率には相当な差が出てくることだろう。

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ダブリーを受けながらも、なんとかドラドラのイーシャンテンにこぎつけた局面。上家が切ってきたダブドラのも・・・

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チーして切り。どうせこのあと上家がチーテン、ポンテンが取れる牌を切ってきた場合には鳴くわけだから、自分がアガれるパターンの半分くらいは鳴いてのアガリとなるだろう。

それならばここで満貫を確定させておく。通ってない牌はまだまだあり、自分には確固たる安全牌もないわけだから、親のダブリー相手とはいえここでを押すくらいは問題ないだろう。

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そしてこのもチーだ!!これが一番勉強になった。

受け入れが広がるのはの1枚だけだが、が通ったこの瞬間、脇の2人がを合わせ打ちしてきてもおかしくない。ならば、ここでチーした方がアガリ易いのは明白だ。全く、本当に隙がなさすぎる。なんだこの人は。

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結局大した危険牌も切らずにアガリ切ってしまった。なんだこの人。ヤバすぎるぞ。

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ここでリーチが切ったをポンの発声!ケイテンのためにカンの受け入れを作り出すこのポン。ここで反応できるのは素晴らしいことだが、このポンの意味はそれだけではない。

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ハイテイを自分に持ってくる意味合いがあるのだ。結局テンパイせず終局したが、常に自分にできることがないかを考えていないとに反応できない。

その他もろもろ

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現状、3フーロして待ちの2600テンパイ(がもうない)。ここで考えておくべきことは・・・

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のポンだ。

いくら裸単騎になるとは言っても、2600→8000の打点上昇があるならそれどころではない。どうせアガリ牌の枚数は大差ない訳だし、ここはポンの一手だ。

ここでを切って単騎に受ければさすがに待ちはかなり透けるが、次巡持ってきた牌でを切れば、待ちは闇の中、なんでもあるブラックボックスだ。他家から見たってピンズ以外で刺さっても5200あるわけだから、めちゃめちゃやりづらい状況になる。

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これは邪魔ポン。親の急所牌だったとしてもおかしくないはポンして、ラス目の親にチャンスを与えない。

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これはチーして切りとした。中盤で鳴いて1000点の2シャンテンとなると守備面の低下もかなり気になるところだが、そこは天鳳位、ちゃんと考えてやっている。

上家には、下家には暗刻のが安牌。対面にはだけのように思えるが、のノーチャンスがあるため、もほぼ通る牌だ。

スルーでもなく、チー打でもなく、チー打というのは、攻守ともにバランスの取れた一打といえるんじゃないだろうか。こういうところで、怠けず、驕らず、安全にアガリを拾いにいけるのが強い。

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これはトトリ先生19歳の天鳳位昇段後、初めての一戦。点棒状況的に失点があまり気にならず、加点チャンスを追い求めたい局面。現状役なしだが、嶺上開花を狙って大ミンカン。

天鳳位昇段直後だというのに、一ミリも緩んでいない。というか、日頃から鍛錬を積んでいないとなかなかこれに反応できないところだ。

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仕掛ける手ではポンを逃さないよう、556のような形は先切りせずに持っておくのが基本だが、それも時と場合による。

この場合はを残しておいても増えるのはの2枚の受け入れだけで、序盤にを切っているのにをポンしての切りでは、の待ちが透けるレベルになってしまう。

ここはあくまでも、自分のアガリ率を上げるために受け入れを狭める。ちょっとした迷彩のようなものだ。


 ASAPINさんは本当になんでもやる。そしてそのどれもが「超精緻」だ。仕掛けに関して一番勉強になるのはやはりASAPINさんの牌譜じゃないだろうか。

ところで・・・

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これまでASAPINさんの仕掛けを色々と紹介してきたが、それが有効に働くのは、ASAPINさんの人並みはずれた対応力があってのことだ。

こんなは絶対に止めるべき牌だと思うが、意外にも仕掛け始めるとこの発が止まらない打ち手は多い。こうした「空中戦でのバランスの取り方」というのも、いずれ記事にしてみようと思う。

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