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【鳳南研究所】強者と弱者を分ける「ショボい鳴き手」での押し引き

【鳳南研究所】強者と弱者を分ける「ショボい鳴き手」での押し引き

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鳳南研究所ウォッチ版とは
  • 「天鳳」の鳳凰卓東南戦(鳳南)で打つ強者の牌譜を日夜研究する謎の雀士・研タロウによるコラム。
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麻雀をやっていれば誰しも、上のような「ショボいテンパイ」を果たすことがあるだろう。ショボかろうがなんだろうが、テンパイしていないよりはテンパイしていた方が良いのは明白。だが、ここからの押し引きというのは本当に難しい。先手でサクッとアガれれば良いが、長引いて押し引きに迫られるとなかなかめんどくさいものだ。このへんは鳳南の中でも、かなり腕の差が出るところなんじゃないだろうか。

大事なのは相手との距離感・手牌価値の見極め

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例えばこんな局面。十段、@桜井@さんの牌譜から。2枚飛びカンの2000点と、なんともショボイ手だ。全方向に仕掛けが入り乱れており、どうにもこうにもといった場面。

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@桜井@さんはこの4センチからを抜いて回った。

は下家に対して切りきれないのだろう。下家は今をチーして打としたところ。何点の仕掛けだかはわからないが、どうせこの手はあんまりアガれない。あんまりアガれない手なら、そこそこ刺さる牌は切らない。強者達はみんなこれを徹底している。文字にしてみれば簡単なことだが、実践するのは難しい。この手では、2000点に刺さるのすらバカバカしいのだ。テンパイ料が惜しい?このまま危険牌切らずに流局する方が珍しいし、そもそもここまで入り乱れてたら流局する前に誰かしらアガるんじゃないか?

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その後下家はと、迫力のかけらもない手出し。ノーテンとか、テンパイだとしても形式テンパイの臭いがする。ここまで来るとケイテン料が大きく、下家ももう怖くないためチーして裸単騎のテンパイを取った。

このように、ショボい鳴き手からはなるべくリスクを避け、ノーリスクで拾えるところだけ拾っちゃお、というのが強者のやり方。

逆に今度は悪い例。

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第一打から切って、今を仕掛けたところ。かなり遠いとはいえ満貫が見え、また字牌で守備力も担保されているため、仕掛け自体は問題ないだろう。問題はこの後。

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親の大和田頭取がをポンして打。明らかな両面落とし。

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そしてをポンして打。マンズ完全形からのポンだ。

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これを見てもなおブレーキが利かない。をツモ切り、5800の放銃。

現状自分は(役ありの)リャンシャンテン。逆に大和田頭取はあの仕掛けと切り出しから、張っていない方が珍しいくらいだ。ここからぶつけるのはあまりにも分が悪すぎる。自分の和了率が低すぎで、放銃率が高すぎる。
強者は絶対にこういう放銃をしない。というかも切らずに辺りを切っておやすみモードに入るだろう。

この人(全く知らない人だが)も、ちゃんと立ち止まって検討すれば絶対になんて切らないだろう。実戦で止まれないのは、「モードの切り替え」が出来ていない証。
不安定な仕掛けをしたならば、その後何か動きがあったときにはすかさず対応に回る心構えが必要だ。それが実戦でできるかできないかというのは非常に大きな違いで、はっきり言ってしまえば出来ない人から順に鳳凰卓から消えていく
強者だってテンパイから強い牌を打って手痛い放銃をすることもあるし、オリ打ちすることだってある。しかし、テンパイとリャンシャンテンでは手牌の価値が違いすぎる。ここから5800を打つのは、テンパイから18000を打ち込むのとは全然話が違うのだ。

また、これは私の勝手なアレだが、人間というのは鳴き手からブレーキが利きにくい。
 ドラ

 ポン ドラ

例えばこんな二つの牌姿。違いはが暗刻ってるかポンしてるかだけ。当然上の面前手の方が、リーチをかけられる分強いわけだが、上の牌姿で他家に仕掛けが入り乱れた時「あーもう間に合わないからやめよ」とキッパリ諦められる人でも、下の牌姿だと止まらなかったりする。不思議なもんだが、よく見る光景だし、自分の身に覚えもある。「鳴いたらオリるな」という古の教えが、頭のどこかに残っているのだろうか?

大切なのは、相手の手との距離感と、自分の手牌価値の見極めだ。ショボイ手でヤバイ手に突っ込んで行く回数を極限まで減らすだけでも、成績は向上するはずだ。

この記事のライター

研タロウ
天鳳ブログ「鳳南研究所」を運営。日夜強者達の牌譜研究に励む。趣味はフリー雀荘巡りと天鳳。鳳南を数千戦打っているらしいが素性は不明。

ブログ:鳳南研究所
Twitter:@hounan_

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