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【鳳南研究所】フリー雀士列伝 サラリーマン雀ゴロの沢村(後編)

【鳳南研究所】フリー雀士列伝 サラリーマン雀ゴロの沢村(後編)

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鳳南研究所ウォッチ版とは
  • 「天鳳」の鳳凰卓東南戦(鳳南)で打つ強者の牌譜を日夜研究する謎の雀士・研タロウによるコラム。
  • 毎日11時に過去記事、21時に最新記事が公開されます。
  • ご意見・ご感想・取り上げて欲しいプレイヤーのリクエストがありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

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店に新規でやってきた「沢村(仮名)」。1日目、2日目と連続でボコボコにし、もう来ないかと思っていたが3日目も同卓することになった。よかろう。今日もごちになります。

沢村の入っている卓の菅原が抜け、そこに私が案内された。常連の菅原は「あーあー、強くてかなわんわ」とボヤキながら去っていった。
なんでも、現在沢村が4連勝中らしい。フフフ・・・菅原は常連の中でも最弱・・・沢村ごときに負けるとはこの店の面汚しよ・・・。沢村の胸ポケットからは、歴史上の偉人の絵と4桁or5桁の数字が描かれた紙片があふれ出ている。調子に乗ってやがる。今にその紙片を根こそぎ持ってってやるからな。

東1局。私の先制リーチで始まった。

 ドラ

ドラもないメンピンのリーチ。まあ良い。どうせ裏が2枚くらい乗んだろ。

ここに親の沢村が押してくる。、そしてを切って追いかけリーチだ。おもしれえ、早速やろうじゃねえか!

しばらくめくり合いが続いた後、沢村がツモ。

 ツモ  ドラ裏ドラ

「4000オール2枚!!」

三色崩れだろうか。っていうか同テンの下位互換じゃねーか!こいつは愚形残りでもゴリゴリ押してくるから面倒だ。まあとにかく、大きなリードからのスタート。何としても沢村の連勝は止めなくてはならない。早速卓上の紙片3枚が、沢村の胸ポケットに吸収されていった。

次局は下家の加藤がハネマンをツモり、すぐ沢村に追いつく。私も2000-4000をツモってなんとか食らい付く。乱打戦になってきた。

南2局、私の親番。沢村35000、加藤32000、私28000くらいでトップを争っている局面だ。

時間がかかりながらも、12巡目に私が親リーチ。

リーチ

 ドラ

教科書に載っているような本命のリーチだ。とにかく、これをツモれば少し抜け出せる。は1枚切れ。場にはソーズが高い。一体あと何枚残っているんだろうか。仕掛けている加藤はテンパイしてるだろうか・・・。

ここにトップ目の沢村が、を切って追いかけリーチしてきた。

言わずもがな、ここが勝負どころだ。多分、ここでアガった方がトップを取る。加藤は暗刻落としでオリに回った。
無言のままジリジリとしためくり合いが続いた後、沢村が「ツモ」の発声とともにを勢い良く叩きつけた!!

 ツモ ドラ裏ドラ

単騎の満貫のアガリで、またしても紙片が3枚胸ポケットに吸収されていった。宣言牌は。はっきり言ってこれは完敗である。精一杯の負け惜しみとして、「そんなのツモるかね~」とだけ言っておいた。
このアガリを皮切りに、沢村のマグマが噴火。結局この半荘も沢村がトップを取り、6連勝した沢村はホクホク顔で帰っていった。

 

沢村は来る日も来る日も来店し、毎日のように私と同卓した。沢村の強さは際立っており、いつしか沢村は、常連として新規客を追い返す側に立っていた。私はこの店で一番強いと言われていたが、いつしか沢村にその座を奪われた。仕事と麻雀以外何もしない、クソみたいな最高の日々だった。沢村は私の3倍くらい麻雀を打ちながら、仕事と麻雀と女遊びに興じていた。あいつ、寝てる時間あったんだろうか。

沢村は酒の飲めない男だったが、ある時一度だけ、沢村を無理矢理連れ出して飲みに行ったことがある。その時にチラッと「ネット麻雀」の話になった。
「ネット麻雀?東風荘は昔ちょろっとやったことあるけどもうやんないわ。面白いの?」沢村はフリー雀荘一本でやってきた男。当然の反応だった。私としては彼が天鳳でどこまでいけるのか見てみたいという気持ちがあったので、自分が天鳳をやっていること、メンバーやお客さんの中にも高段位者がいることを伝え、やってみたら意外とハマるかもよ、と言ってみたが、彼の心に響くことはなかった。

しばらく彼と打ちまくっていたが、ある時から彼は店に来なくなった。というか来れなくなった。転勤で引っ越してしまったのだ。転勤先では、家の近くにロクな雀荘がない!と嘆いていた沢村。相当な麻雀中毒者なのに、麻雀打たずに生きられるのか?と心配していた。

先日、平日の朝にけだるく起床すると、夜中の4時に沢村からLINEが来ていた。

「テンホウで7段なったぞ!」

んー、天鳳七段、すごいねー。へー。・・・いやちょっと待て、お前天鳳やってたの??

話を聞くと、麻雀が打てない生活に嫌気が差して、天鳳に手を出したそうだ。仕事をしながら毎晩毎晩打ちまくり、先月は特東、特南合わせて300本打って昇段したというのだ。完全にアホ丸出しである。良い意味で。

最近は、鳳東と鳳南をダブルで打ちまくっている。持ち前のフリー雀荘打法で、牌譜を見る限りラス回避なんてあまりする気がなさそうだw現在七段で停滞しているみたいだが、彼の打ち方でどこまでいけるのか、非常に楽しみである。彼が九段になったら鳳南研究所に登場させようかなと思って、密かにワクワクしている。

この記事のライター

研タロウ
天鳳ブログ「鳳南研究所」を運営。日夜強者達の牌譜研究に励む。趣味はフリー雀荘巡りと天鳳。鳳南を数千戦打っているらしいが素性は不明。

2018年10月『現代麻雀の神ワザ ~天鳳強者の牌譜徹底分析~』をマイナビ出版から発売

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