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【鳳南研究所】天鳳強者研究:kusagameさん(最高九段)高い守備意識と大胆な攻めの両立雀士!!

【鳳南研究所】天鳳強者研究:kusagameさん(最高九段)高い守備意識と大胆な攻めの両立雀士!!

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鳳南研究所ウォッチ版とは
  • 「天鳳」の鳳凰卓東南戦(鳳南)で打つ強者の牌譜を日夜研究する謎の雀士・研タロウによるコラム。
  • 毎日11時に過去記事、21時に最新記事が公開されます。
  • ご意見・ご感想・取り上げて欲しいプレイヤーのリクエストがありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

今回紹介するのは、kusagameさん(最高九段)。亀の甲羅のような守備力を持つ打ち手だ。基本的にかなりガードが硬く、放銃を嫌う。このスタイルでラス率をかなり低く抑え、安定段は九段近い。打数は1000戦ほどだが、長期ならトップクラスの成績だ。
守備型の強者というのは、「守りながら粘って攻めに転じる」「後手から攻め返す」というのが得意なパターンが多いが、kusagameさんはそうではない。守る時には早い順目から中抜きして、一切隙のない100%の守り方をする。徹底されている。
それでいて、攻める時の手順は大胆。鉄壁保のような守備力を持ちながら、爆牌も打てる、みたいな打ち手だ。

1_R

親リーを受けたところで満貫テンパイ。カンシャンポンも枚数は同じだ。
ここは打の放銃率はほとんど差はないが、がポンされているためシャンポンにを引いての両面変化が嬉しくないことに加え、を引いた際にもう一度を切って、安全に両面テンパイを組めるのが大きい。

2_R

が2枚飛び。渋々形式テンパイに取る。一応三色になるかもしれないしね。ここから・・・

3_R

ハイテイ間際にこんな物騒なを引いてきたら、すかさず切りだ。
特に誰かが強い牌を切ってきているわけでも、アクションが入っているわけでもないが、この順目であれば誰か一人くらいはテンパイが入っているものだ。どうせ流れたら流れたで問題ない親番。テンパイ料欲しさに満貫を打ったらバカバカしすぎるので、ここはそっ閉じ(手牌を)する。結果論でもなんでもなく、テンパイ入っていた下家がこの1秒後にツモアガリしました。

4_R

オーラス3着目。赤がないこの手、上位をまくるにはドラを使いたいところだが、第一打にドラの切りとした。
ラス目の親に鳴かれるのが最悪の展開。ここでドラを離しておけば、2着目、トップ目も合わせ打ちしたりツモ切りしやすくなる。自分が切らないでおくと、上位2人もドラを切りあぐね、巡目が立ってから打ち出される、親にポンされる―――という展開にもなりかねない。「さあみんな、さっさとドラ切ろうぜ!!」と号令をかけ、局面をコントロールするドラ切りだ。地味ながら、こういうのもkusagameさんの低いラス率に寄与してそう。

5_R

手牌はバラバラだが、ここでドラのを出来メンツポンして、打。バラバラであれば、少し形が崩れるくらいは厭わずに3900→8000の打点上昇を確定させる。
同じ「少し形を崩す」でも、例えばまあまあ染まりそうな手でホンイツにして打点を上げる、なんてのはやりやすいが、こういうポンははじめから想定していないとなかなか反応できない。これいいポンだなあ。

6_R

ここからが腕の見せ所だ。幸運にもが重なったものの、未だ雀頭なし。と、いうわけで・・・

7_R

このを手牌に留めて、打。ほう?

8_R

そして構想通りの最終形で満貫だ!!第二打にを切っていることを逆手に取り、バイニンみたいな単騎でアガリきった。工夫が光る選択だ。

なお、切りではなくを切る選択肢ももちろんある。だが既にが2枚飛んでいるため、引きはあまり期待できず、を引いてのノベタンも単騎と大差ないってことで、後々の粘りやすさを見て字牌を残す選択を取ったのだろう。

9_R

ドラもなく、愚形だらけの手。「オリを徹底する」というのはこういうレベルの話だ。
対面の河に置いてあるは後から切るし、脇からリーチがかかった時にはの守備力に頼ることになる。どうせ自分はアガれないので、メンツ破壊して中抜き。

10_R

無駄な放銃は絶対にしないという意思が見て取れるが、自分の手が見合っているならば押す。遅い巡目の親リーチが相手だが、通っている牌がかなり少ないための危険度はそれほど高くなく、逆に現張りの効果はとても大きくなる。アガればリーチ棒が3本ついて、合計6200点のアガリだ。

11_R

ここも第一打ドラ切り。現状トップ目のため、局消化しつつ供託を拾いたい。絵合わせ構想なのでも必要牌だ。

12_R

トップ争いの南3局。これも安牌を抱えながらドラ切りとした。下家や上家に鳴かれる分には、別にポンでも良し+下家のアシストだろうか。実はその前の切り、切りからすでにアシストっぽいことを始めている。局面をコントロールする。

16_R

形で言えば切りだが、三色のなりやすさで切り。が一枚飛んでいるため受け入れ枚数は2枚しか変わらず、打点はそこそこ変わる。

17_R

ラス目からのリーチ。捌きにいきたいがいかんせん手牌が追いついていない。せめてもの抵抗の意味を込めて一発だけでも消す。

18_R

南3局、ラス目から、高目ハネマンのリーチだ。3着目とは16200点差だが、現状2着目の親と17100点差のため、高目をツモればまくれる。

19_R

がっ・・・ダメっ・・・安目っ・・・!!しかしオーラスへつなげる安目ツモ・・・!!!

20_R

と、思うじゃないですか。ツモ切りですってよ奥さん!!

仮に1300/2600をツモった場合、次局は満貫ツモ条件となる。手元のみーにん本によると、一局で満ツモ条件を満たせるのは、8.4%というかなりの低確率。上家、下家が全速力でアガりにくると考えると、まくれず終了の可能性はさらに高くなるだろう。言ってみれば、これをツモって裏なしだった場合は、90%以上ラスになるのだ。

それに対して、このをツモ切りした後をツモる確率は、あと6回ツモがあるものとしてなんと16%くらいある。この16%を引ければ、最終的なラス率は確実に50%を切り、2着になれる可能性もそこそこある。となるとこの、ツモ切った方がいいんじゃないだろうか?次局のラッキーに期待するより、今局、目の前にあるラッキーに期待する。ツモ切りする発想なかったぞこれ。すげえわ。

 

この記事のライター

研タロウ
天鳳ブログ「鳳南研究所」を運営。日夜強者達の牌譜研究に励む。趣味はフリー雀荘巡りと天鳳。鳳南を数千戦打っているらしいが素性は不明。

ブログ:鳳南研究所
Twitter:@hounan_

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