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【鳳南研究所】安定8段と安定8.5段を分けるもの

【鳳南研究所】安定8段と安定8.5段を分けるもの

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鳳南研究所ウォッチ版とは
  • 「天鳳」の鳳凰卓東南戦(鳳南)で打つ強者の牌譜を日夜研究する謎の雀士・研タロウによるコラム。
  • 毎日11時に過去記事、21時に最新記事が公開されます。
  • ご意見・ご感想・取り上げて欲しいプレイヤーのリクエストがありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

鳳南研究所では様々な方の牌譜を見てきているが、誰かの牌譜を見る前には必ず「天鳳ランキング」で鳳南の安定段位を確認するようにしている。安定段位は成績判断の指標の一つでしかないが、実力を測る時にはそれなりに信頼の置ける数字だと考えている。

その中で、「安定8.5段」というのはほとんど最強クラスの人達の集まりだ。数千戦単位で安定9段オーバーなんて人達もいるが、それは本当にごく一握りのバケモノ達で、鉄強と呼ばれる人達の大体は安定8.5~9段くらいの数値だ。

そこから少し下がって、「安定8段」。この人達も、鳳南の中では相当な勝ち組。大体が九段経験者で、運がよければ十段に到達する人もいる。だが、牌譜を見てみると、「安定8段」と「安定8.5段」の間には、結構わかりやすい力の差があるのだ。しかもそれって、別に上手いとか下手じゃなくて・・・意識の面だと思うんですよ。まあちょっと読んでみて下さい。

①「わかっちゃいるけどやめられない」がやめられるかどうか

こちらは安定8.5段の鉄強、CLSさんの牌譜より。

4

東4局、2着目。ホンイツに向けて発進。アガれれば満貫だ。

2.1

そこへラス目のリーチがかかる。さて?

2

CLSさんは、現物のトイツ落としとした。
何気ないシーンだが、満貫なんだからくらい切りたい!!って人間思っちゃうじゃないすか!

注目すべきは、リーチをかけているラス目の点数だ。ここでラス目から満貫をアガると、トップはまくれず2着終了となってしまう。
もちろん2着は2着で偉いのだが、ここから2着を確定させるアガリの価値がどれほどあるか?と言われれば、微妙なところだ。トップが突き抜けているならまだしも、まだまだ満貫ツモ一回で追いつける点差。自分と下家の一騎打ちになったとして、自分のアガリの半分が2着確のアガリになってしまうとなると、イーシャンテンから押すほどのウマミはないだろう。

それに対して、放銃は超痛い。ラス率はかなり高まるし、連帯率、トップ率も大分下がる。別にくらい切ってもどうせ刺さらないが、テンパイ時にを押すか微妙な手なら、ここの時点ですら切らずにオリるべきだ。

こんなことは、鳳凰卓を少し長めに打っている人達ならば、言われれば当然わかるわけだ。でも実戦できっちり現物を抜けるかどうかというのはまた別物。トップクラスの人達はこういうところをそうそう間違わない印象だが、それ以下だと大体切っちゃう気がする。私も含めて、ね。
安定段0.5段の差は、こういうところをきっちりできるかどうかにかかっているんじゃないかと思う。「押し引きが成績に直結する」というのは、こういうところのことを言うんじゃないだろうか。

②シュートさんの話

最近、シュート39さんとちょくちょくDMで麻雀の話をしている。一昔前の言葉で言えば「メル友」だw
ある日の朝、シュートさんからDMが来た。

シュートさん「研タロウはさ、人の牌譜いっぱい見てんだよね  ちょっと麻雀の質問いいか?」

研タロウ「はい、なんでしょう」

シュートさん「捨て牌、

、どっちもポン打でマンズのホンイツやってるとする。①の捨て牌は役牌トイツが確定じゃん、②の捨て牌は役牌トイツ持ってるかどうかわからないじゃん。みんな、こういうのどのくらい理解して、どのくらい意識して打ってるもんなの?」

これだけだとわかりづらいと思うので少し解説。
①の捨て牌は、ポンした後に安全度の高いを切ってから、安全度の低いの両面落としとしている。となると役牌トイツで持っており、バックでも良いかの構えでピンズバラ切りの前にを切って、後から染め手に決めたパターンが濃厚。例えば


こんな感じのところからポンして、最悪ただのバックも辞さずで打、その後マンズの真ん中を引いてきて落としというパターンだ。
それに対して、②の捨て牌だと最初から決め打ちしているため、役牌トイツを持っているかどうかはわからない、というわけだ。

シュートさん「みんながこれ意識してんなら、あえて①の捨て牌にすることでマンズ3副露のチンイツにも刺さってくれるかもって思ったけどどうだろう」

うーん、シュートさん、それは無理や。理屈は言われればわかる人は多いだろうが、それをちゃんと毎回意識して使えるのは、多分安定8.5段オーバーのくらいの人間くらいなんじゃないだろうか。そんなことないのかな?

逆に言えば、この辺まで毎回きっちり意識できているのが安定8.5段↑、意識できていないのが安定8.0↓くらいの感じなんじゃないだろうか。あくまでも個人の見解だけど。この辺は、きっちり手出しツモ切りを見ている必要があるし、打の時点でホンイツ以外の役があることを意識できてないといけない。そこには、「丁寧さ」と、「実戦力」の2つの壁がある。「知識としては知ってるけど、普段意識できていない、手出しツモ切り見れてない」のでは意味がないのだ。


「言われればわかる」か、「実戦でできる」のか。安定8段と8.5段の差はこういう感じのことだと思う。牌効率押し引きなんやかんやの前にやっぱり、「きっちり集中して打つ」ということと、そして「実戦力をつける」こと、この2点が大事なのかな、と思った。

この記事のライター

研タロウ
天鳳ブログ「鳳南研究所」を運営。日夜強者達の牌譜研究に励む。趣味はフリー雀荘巡りと天鳳。鳳南を数千戦打っているらしいが素性は不明。

2018年10月『現代麻雀の神ワザ ~天鳳強者の牌譜徹底分析~』をマイナビ出版から発売

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