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もっと勝つための現代麻雀技術論 第44回 「くっつき形1シャンテン④」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第44回 「くっつき形1シャンテン④」

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 ドラ

 打

 第42回のおさらいになります。テンパイする受け入れ枚数では雀頭固定の打が最も多くなりますが、良形でテンパイする受け入れ優先で打とします(は見た目4連形ですが、端にかかっているので良形になるのはツモのみ、通常の3~7浮き牌と価値が変わらないです。)。

 ここで、打とヘッドレス形1シャンテンにすれば、テンパイした時に必ず良形になると考える人もいるかもしれません。しかし、打は良形でテンパイする受け入れ枚数だけでも打に劣ります。

 基本はくっつき形>ヘッドレス形、よりよい手になる受け入れ優先であり、イマイチな受け入れを嫌うのではないということはこれまで何度も申した通りです。 

 ドラ

 打

  ヘッドレス形では強かった変則多メンチャンの形も、雀頭候補がある場合は待ちとして残るのは雀頭候補が面子になった場合のみ。を暗刻で使っているため良形テンパイになる受け入れも減るので、よりを残します。

 ドラ

 打

  今度は雀頭+浮き牌がリャンメントイツ形なので、ツモ以外にツモでもの3メンチャンが残ります。良形テンパイになる受け入れ枚数でも打と比べて大差ないので、これなら打が有力そうです。

 ドラ

  打

  基本はくっつき形>ヘッドレス形ですが、これだけ雀頭が作りやすいうえに、を暗刻で使っている分面子候補が少し作りにくくなっていると、ヘッドレス形1シャンテンに受ける打も候補に上がります(ソーズでリャンメンができた場合も、打で更に広いヘッドレス形1シャンテンになる)。

 打、打との比較は微妙で、実戦ならそれこそ、「場に安い色の待ち残りやすいように受ける」ことになりそうですが、特に条件がなければテンパイした時に平和がつきやすいので打が僅かによいと判断します。

  第9回で申しましたように、くっつき形>ヘッドレス形>2面子形となるのは、「面子よりは雀頭ができやすく、雀頭よりは面子候補ができやすいことが多い」ためです。

 ですから、雀頭ができやすいうえに面子候補ができにくく、しかも雀頭を崩した時に残る面子候補が強ければ、例外的にくっつき形よりヘッドレス形を選ぶ場合が出てくることになります。

  ドラ

 打

 マンズ、ピンズが両方とも暗刻を含む多メンチャン形なので、前の牌姿より更に「雀頭ができやすいうえに面子候補ができにくい形」なので良形テンパイになる受け入れで打が勝る。

 ドラ

 打

  マンズ、ピンズが両方とも雀頭を作りやすい多メンチャン形である一方、くっつき形としてみると浮き牌部分が19牌なので面子候補ができにくく、良形テンパイになる受け入れで打が勝る。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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