第12期雀竜位・斎藤俊プロ（日本プロ麻雀協会）によるプロ対局の寸評記事！今回は6月10,11日に行われた「女流雀王戦第2,3節」です。 

女流雀王Aリーグ第3節（全8節）

 門前清一色。

和了った時の打点インパクトも見た目インパクトも大きいこの手。
テンパイした時の待ちも複合待ちになるケースも多々あり、手替わりしようものなら見落としやフリテンなど考える事が色々と増える。

水崎ともみ。10巡にそんなインパクトのデカい手が入る。

　　ドラ

   の何れかを切ればテンパイである。

打
     待ち

打
     待ち

打
     待ち

打
     待ち

打以外は九蓮宝燈のイーシャンテンでもある。さてさて皆様の選択はどうでしょう？
既にリーチを受けており、場にが一枚放たれていてのワンチャンスでをチョイス！もピンフの3面張をヤミテンに構えていた庄司に放銃となった。
感想戦で水崎は切りと切りを悩んでいた。結果はどっちも庄司への放銃だが麻雀に関してはどこまでもマジメな彼女であった。

水崎は3節終わって暫定トップ。久しぶりの決定戦出場に期待がかかる。

女流雀王Bリーグ第3節（全8節）

字牌のトイツ落としをする時、それが和了りに向かう時は守備的かつ攻撃的である。
日本プロ麻雀協会の「京大式小型肉食獣」とは誰のことでしょう？

答えは勿論「松嶋桃」である。のトイツ落としにより手役を高く持っていく選択。

一枚目の打。

手配が育っていく。

二枚目の打！

「ロン！」

惑わしのキャッツアイ、親の上田唯が限りなく安全牌だったはずの2枚目のに待ったをかける。

　ポン　ドラ

ダブトンホンイツトイトイサンアンコードラ3。
長い長い呪文の打点は子の役満より高い36000点！

上田は2節を終えてBリーグトップ。3節で少し減らすも昇級圏内。昇級を果たせば来年は6期以来の決定戦向かっていく。

女流雀王Cリーグ第3節（全8節）

鬼村えみ・・おっと失礼、杉村えみがCリーグで無双状態ですが
ここでは16期前期入会の「藤森ナオ」プロへのインタビュー！！

――リーグ戦お疲れでした！

藤森：リーグ戦3節終わってちょっと浮き状態です。競技麻雀を4半荘打つのって大変だなと思いました。2,3節は連日対局なこともありヘトヘトです。遊びの一環で打つのに比較して本当大変だなと。

――そうね！競技ってやると疲れるのよ

藤森：一年くらい前に麻雀を覚えたばかりで修行の身ですが、麻雀は色々考えながらなので大変です。

――普段は何をしていますか？

藤森：渋谷にある「ノーレートフリー雀荘しぶとん」で働いています。週3くらいですね。他には「銀座ヤナギ競技会」にも週1でいます。

――ほほぉ！麻雀漬けですな。何でプロになったの？？

藤森：大浜さんにそそのかされて・・・

――チャラ浜さんか～

藤森：変に言ったら後で怒られちゃうかも(笑)人狼ゲームが好きで、それをやっていたんです。一緒にする機会があり、仲良くなって。それで前の仕事を辞めたタイミングで声をかけられたんです。

――要は大浜一派か！？

藤森：本当に怒られちゃいますって！(笑) 今プロ研修を受けているんですが、あの人は人狼やってるときと違って麻雀プロの時は超真剣で怖いくらいで驚きました！

――プロになってやってみたいことある？

藤森：元々テレビゲームや、アナログボードゲームって好きなんです。まだ自分のレベルは低いけど、麻雀は学べることが多くて楽しい。麻雀を一生懸命やって周りで見てくれる人が私のことや私の麻雀で楽しんでくれればいいなって思ってます。

――最後に一言どうぞ！

藤森：麻雀プロ運動会のMC仕事で日焼け止め塗らずに焼けて男子プロに怒られる程度には女子力ありませんが・・・早く私の麻雀も人狼レベルに上げていくのでどうぞよろしくお願いします！