ネマタの麻雀クイズ王　第15回

麻雀クイズ王第15回　#クイズ

東家のダブルリーチに対して、南家は13枚の手牌が全て完全安牌です。南家の手牌に字牌が無い場合、リーチの宣言牌として考えられる牌（条件）はどれでしょう？
— ネマタ (@nemata4GG) April 11, 2020

完全安牌とは、河情報からロンされることが、文字通り「100％」無いことが分かる牌のことです。1つは現物ですが、現物以外の牌は少なくとも4枚見えである必要があります。4枚見えでなければ単騎待ちに当たる可能性があります。よって、ドラ表示牌が手牌に無い場合は、13枚の手牌は現物1枚＋4枚使い×3。ドラ表示牌が手牌にある場合も、現物2枚＋4枚使い×2＋ドラ表示牌の3枚のパターンに限ります。

4枚使いは単騎、シャンポン待ちには当たりませんが、リャンメン待ちに当たらないためには、字牌でないならスジまたはノーチャンスである必要があり、そのうえでカンチャン、ペンチャン待ちに当たらないためには、4枚使い同士が連続の数字である必要があります。

このことを踏まえると、例えばリーチ宣言牌がであれば、　のような手牌が条件を満たします。がの片スジかつノーチャンス、がノーチャンスなのでリャンメンに当たらず、4枚使いによってリャンメン以外の待ちにも当たりません。対称性を考えれば、リーチ宣言牌が3か7の場合は条件を満たすことが分かります。

これがリーチ宣言牌がであれば13枚とも完全安牌とはなりません。何故なら4枚使いかつノーチャンスであっても、のようなヤオチュウ牌は国士無双に当たる可能性があるためです。また、リーチ宣言牌に最も遠い4枚使いの数牌が2か8の場合は、3か7の4枚使いがあれば完全安牌になりますが、3か7の場合はペンチャン、456の場合はもう片方のリャンメンに当たる可能性を否定できません。よって、条件を満たすリーチ宣言牌は3か7の数牌しかないので、正解は尖張牌でした。他の選択肢、要張牌は4〜6（3〜7とする場合もある）、頂張牌は3か5か7、平張牌は2か4か6か8の数牌を指す麻雀用語です。

13枚の手牌が完全安牌と言いましたが、だとリーチ宣言牌のがアガリ牌、ドラ表示牌の3枚使いを含む場合も、は待ちなのでがアガリ牌。実はリーチ宣言牌が必ずアガリ牌になります。親の配牌でドラが。いきなりテンパイが入り、意気揚々とを切ってダブルリーチすると南家から「ロン」の声。人和も一色四順（四連太宝）も採用していなかったのですが、メンチン、タンヤオ、二盃口、ドラ4の数えで役満なのは同じ。あえなく東1局1巡目でぶっ飛んでしまったのでありました…というフィクションを想像してみましたが、きっと誰も南家の手牌が全て完全安牌であることに気も留めないでしょうね（笑）