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ネマタの麻雀クイズ王 第11回

ネマタの麻雀クイズ王 第11回

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現在の日本麻雀で採用されている役は(一発を役として数えれば)38種類ですが、中国麻将では81種類もあり、その中には日本でもローカル役としてよく知られているものもあります。

ローカル役ということは公式ではないので、同じ名前でも点数や成立条件が違うことがあれば、その逆で同じ役に別の名前がついているということもあります。今回の問題は後者のケース。正解は「一色四同順」でした。どちらかと言えば「一色四順」と表記されることが多いですね。

一色四順は同じ色の同じ順子を4組とも使う、まさに名前通りの役なのですが、実は「四連太宝」という別名の方が先に登場しているという経緯があります。一色二順、一色三順はあるのに、何故か一色四順という役は採用例が無い。一色四順では味気がないので、九蓮宝燈のように難度にふさわしい役名にしようということでこの名が付きました。

それまで採用例が無かったのは、「難度が高過ぎてどうせ出ない」ためでしょうか。チーは上家からしか出来ないことを踏まえると、四槓子より難しいまでありそうです。しかし中国麻将では48点と役満に相当する役よりも低い。日本麻雀でローカル役として採用される場合も、役満ではなく食い下がり無しの5翻扱いとなる場合もあります。

日本麻雀では、一盃口(一色二順)の上位役として二盃口がありますが、メンゼンで「一色四順」の形になった場合は二盃口が付きます。七対子の四枚使いを認めないのと異なり、使用牌を制限するルールが無いためです。ちなみに中国麻将には「二盃口」に相当する役がありません。逆に言えば日本麻雀は二盃口を採用したので、一色三順、一色四順を採用しなかったと言えそうです。

残りの選択肢、「一色四歩高」は、同色の123+234+456+567のような一つ飛びの順子4組、あるいは同色の123+345+567+789のような二つ飛びの順子4組を揃える役。中国麻将では32点役です。四枚使いがないので一色四順よりだいぶ出来やすいですね。後者の組み合わせは「金門橋(ゴールデンゲートブリッジ)」という名称でローカル役満とするルールもあります。

「一色四節高」は、日本では「四連刻」という名前のローカル役満。中国麻将では48点役です。下位役として一色三節高が24点役にありますが、三連刻を三色で作る三色三節高(8点役)もあります。四色…は無理ですが、三色四節高のような役もローカルルールとしては存在していて、雀頭の数字まで連番になっている、いわゆる「五連刻」も一色から三色まであり、しかも通称がついているそうです。ローカル役は大概把握していたつもりでしたが、この話は今回初めて知りました。

「一色双龍会」は、同色の123+123+55+789+789の組み合わせ。中国麻将では64点役。4メンツだけでなく雀頭にも制限があるのでかなり高難度です。112233、55、778899をそれぞれ別の色で作る「三色双龍会」(16点)も採用されています。二同順を二匹の龍、5の雀頭を稀少な宝玉に見立て、宝玉を求め二匹の龍が対峙している姿を表したものでしょうか。これも難度にふさわしいカッコいい名前ですね。

麻雀クイズ王第12回

『科学する麻雀』のリメイクとして、2007年に洋泉社から出版された本のタイトルは?

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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