アマチュア連合が逃げ切りV　最高位戦が猛追するも及ばず／麻雀駅伝2017

　3つの麻雀プロ団体とアマチュア連合の計4チームが、異なるルールでたすき（点棒）をつなぐ駅伝形式の新大会「麻雀駅伝2017」の4日目（最終日・RTDルール）が 7月30日に行われ、サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏が率いるアマチュア連合が271.6ポイントで初代王者に輝いた。

　3日目まで区間賞を独占し、プロを相手に大きくリードしていたアマチュア連合だったが、287.2ポイント差の2位で最終日を迎えた最高位戦が猛追。

　現・最高位の近藤誠一が4戦目（全6戦）で67700点のトップを取り、萩原聖人（アマチュア連合）を9500点の3着に沈めて、残り2戦で143ポイント差に一気に詰め寄ると、続く5戦目もトップを取り連勝。最終戦を前に97.3ポイント差に迫った。

　アンカーとなる最終戦は、園田賢（最高位戦）が東3局2本場の親で、絶妙のカン受けで萩原から7700点（+600点）の直撃に成功。画面を見守るアマチュア連合のチームメイトも冷や汗をかくが、続く園田の3巡目親リーチに対して、萩原が歯を食いしばって立ち向かい、お返しとばかりに園田から直撃。園田の親番を流すことに成功した。

▼東3局2本場　園田　ドラ表示牌のカンに受けて、萩原からの直撃に成功

　　打　ドラ

　南3局の園田の親を流せばほぼ勝利となる萩原が待ちで先制テンパイするも、逆転へ向けて園田が待ちのリーチ（リーチ・ピンフ・タンヤオ・ドラ）。さらに鈴木達也（日本プロ麻雀協会）が九蓮宝燈をテンパイするも、余り牌がで萩原のアガリとなり、アマチュア連合が辛くも逃げ切った。

▼南3局　鈴木（達）　九蓮宝燈をテンパイするも、リーチ宣言牌が萩原に捕まる

　リーチ打

　萩原は「麻雀て素晴らしいなと。感謝の気持ちしかないです。こんなに調子が悪いのに、快くアンカーに送り出してくれたチームメイトに感謝したいです。」と疲れを見せながらも喜んだ。

　藤田晋社長は、「選手としては、今日の1戦目は今年のベストバウトでした。麻雀駅伝はAbemaTVの麻雀チャンネルで過去最高の視聴者数となり、企画としても当たったなと思います。」と企画の手応えを口にした。

　アンカー・萩原を最後まで追い詰めた園田が最終日の区間賞を獲得。「こんなに接戦になるとは思わなかったです。実際逆転が現実的になるととても悔しいですね。カン待ちについては、萩原さんがを切るときに迷っていたので、カンを嫌うのではないかと思いました。」と悔しそうだった。

　3位の日本プロ麻雀協会の五十嵐毅代表は、「（アマチュア連合は）強かったです。参りましたとしか言いようがないです」と完敗を認め、アマチュア連合に負けたら坊主にするという公約通り、早ければ8月1日の日本プロ麻雀協会の放送で行うという。

　4位の日本プロ麻雀連盟の森山茂和会長は、「この結果を厳粛に受け止めて、また精進したいと思います」と語り、罰ゲームとして8月9日に新道場で無料麻雀大会を開催することを発表。麻雀駅伝に出場した6名が大会に参加する。

麻雀駅伝2017
順位	チーム名	TOTAL	1日目	2日目	3日目	4日目
1	アマ連合	271.6	24.0	132.6	140.7	▲25.7
2	最高位戦	239.8	▲25.1	13.6	10.1	229.7
3	協会	▲186.6	▲17.3	86.0	▲130.2	▲125.1
4	連盟	▲326.8	18.4	▲234.2	▲32.1	▲78.9