麻雀ウォッチ

日本最大級の麻雀専門ニュースサイト!プロ雀士やイベントの情報をはじめ動画やマンガ・アニメ、アーケードゲーム情報まで麻雀関連の事柄全てを網羅します

大洋技研株式会社
凛として歩む最後の舞台【シンデレラファイト シーズン5 GroupA #2 担当記者・中野るい】

凛として歩む最後の舞台【シンデレラファイト シーズン5 GroupA #2 担当記者・中野るい】

JAM求人麻雀BarWatch

東家:西川莉子(最高位戦日本プロ麻雀協会)
南家:齊藤しょあ(日本プロ麻雀連盟)
西家:山内稜子(最高位戦日本プロ麻雀協会)
北家:どうみき(日本プロ麻雀協会)

 

シンデレラファイトは、プロ7年目までの選手が出場できる舞台。
シーズン1から出場を続け、今年ラストイヤーを迎えた西川莉子が、今回の主人公だ。

麻雀Bar watchで副店長を務める西川。
今日もお店では、彼女を応援するお客さんたちが見守っている。
簡単に負けるわけにはいかない。

 

【東1局】

親は西川。
ドラも赤もあり、配牌もまずまず。まずは親番で和了り、流れをつかみたい局面だ。

 

しかし、4巡目に聴牌を入れた山内からリーチが入る。
赤ドラの[赤⑤]を使い、待ちはカン[⑥]

 

リーチの巡目は早く、安全牌も少ない。
親の西川は、真っ直ぐに手を進めていく。最終手番、西川にも聴牌が入る。


しかし、聴牌を取るためには[3]を切らなければならない。

終盤、すでに通っている筋は多い。
その中で、[3][6][9]の筋はかなり危険に映る。
危険牌を押して聴牌を取るか。それとも、放銃を避けるか。

西川の選択は――。

 

安全牌を切り、ノーテンで親を流すことだった。

ラスは即脱落。
一つの放銃が命取りとなるシンデレラファイトのルールが、西川にこの選択を取らせたのかもしれない。

 

【東2局】

西川に好配牌が入る。

満貫が見える手。
ここは加点のチャンスと捉え、手を進めていく。しかし、他家の進行も早かった。
まずは山内からリーチ。

さらに同巡、追いついたどうみきからもリーチが入る。

リーチ者の現物は[四]ではあるが、しかし、どうみきが選んだのは[一]だった。

下家が萬子のホンイツ模様であることを見て、鳴かれにくい牌を選んだのだ。
仮にここで[四]を切っていれば、西川にも聴牌が入っていた。
どうみきの技が光る一打だった。

 

2件リーチに挟まれた西川。

すでに[白][中]をポンしており、短くなった手牌には両者への完全安全牌がない。
[6]も押し、自身の加点へ向かう。

しかし、聴牌で押し出されたのは山内の当たり牌、[8]
これが3900の放銃となった。

【東3局】

またも西川に、萬子ホンイツの手が入る。

メンホン七対子の一向聴でもあり、鳴いても満貫以上。
跳満、倍満まで見える大きな手だ。

 

しかし、どうみきから先制リーチ。

 

そのリーチを受け、親の山内も聴牌。
リーチ者の現物である[一][四]待ちで、ヤミテンを選択する。

リーチ者から[白]が打たれ、西川にも大物手の聴牌が入る。

 

勝負の行方は――。

 

齊藤がリーチ者の現物を切り、山内のアガリ。
プロ2年目とは思えない冷静な判断。山内の選択が、見事に功を奏した。

 

【南1局】

現状ラス目の西川にとって、最後の親番を迎える。
ここは何としても加点したい。

 

10巡目、一向聴。

 

一刻も早くリーチまでたどり着きたい局面だ。

 

しかし、2副露のどうみきに、すでに満貫の聴牌が入っていた。

タンヤオ・ドラドラ・赤。
西川にとっては痛すぎる8000点の放銃となった。

しかし親番が落ちたとはいえ、まだあと3局ある。
何としても、加点を――。

 

【南2局】

西川は先制リーチを打つことに成功する。

打点は高くない。
それでも、残り3局でラス回避を目指す西川にとって、他家のアガリで局が進むよりも、自身で和了ることが何より大事な場面だ。

他家もラス目の西川には打ちたくない。
リーチによって、周囲をおろすことに成功した。

[⑧]をツモ和了り。


裏ドラが欲しいところだったが、裏は乗らず……500・1000。

嬉しいはずの初和了り。
しかし、裏ドラが乗らなかった悔しさが、西川の表情ににじむ。

【南3局】

東家・西川莉子 12800
南家・齊藤しょあ 21500
西家・山内稜子 38400
北家・どうみき 27300

 

西川に転機が訪れる。


3着目の齊藤から先制リーチ。

そこに追いついたどうみきからもリーチが入る。

齊藤のツモ和了りだけは、西川の満貫ツモ条件が消えてしまう。
一方で、両者のどちらかが放銃すれば、ラス回避条件が緩和されるチャンスにもなる。

ただし、自身の放銃だけは条件を厳しくしてしまう。
西川は慎重に牌を選ぶ。

結果は、齊藤がどうみきへ8000点の放銃。
西川は微差の3着目で、オーラスを迎えることとなった。

 

【南4局】
東家・西川莉子 12800
南家・齊藤しょあ 12500
西家・山内稜子 38400
北家・どうみき 36300

 

西川と齊藤は、和了ればラス回避。
一方、山内とどうみきはトップ通過を争う。
上下で思惑が大きく分かれるオーラスとなった。

齊藤が2巡目に[②]をポン。

昨年、ファイナルまで進んだ齊藤しょあ。
ここで敗退するわけにはいかない。全力でタンヤオの和了りに向かう。

そこへ、親のどうみきから3巡目リーチ。

現状トップ目の山内。
ラス回避争いの2人が和了りに向かってくれれば、自身はトップ通過となる。
祈るように安全牌を切り出していく。

西川としては、親には絶対に放銃したくない。
しかし、ライバルの齊藤は明らかに押している。
齊藤に和了られれば、自身は敗退。

安全を切り出しながらも、手を崩しすぎるわけにはいかない。
難しい選択を迫られる。

齊藤が2つ目の副露を入れ、聴牌。

その巡目。
上家のどうみきから[四]が打たれる。

 

鳴けば、西川も[8]単騎の聴牌を取れる。
しかし、切る牌は場に1枚も見えていない[白]

親へ[白]で放銃すれば、打点が上がる可能性もある。
さらに、副露している齊藤の[白]バックも否定できない。

この[白]は、本当に切っていいのか。

悩んだ西川は――。

 

[白]を切り、聴牌を取った。

 

親・どうみきの和了り牌[3][6]は山に3枚。
[5]は山になく、西川と齊藤、両者の和了り牌である[8]が山に2枚。

どうみきが[8]を掴んだ場合は、上家取りで西川の和了りとなる。

運命の索子は、先にどこへたどり着くのか。

齊藤が[8]をツモ和了り!

親のリーチに押し通し、自らの手で和了りを決めた齊藤がラス回避。

一方、無念の敗退となってしまったのは、西川莉子だった。

 

反省会で、西川に涙はなかった。
「たくさん押して楽しかった」と語る。

ラストイヤー。
本当は、悔しい想いでいっぱいだったはずだ。

それでも彼女は笑顔で、また麻雀を勉強し、真摯に向き合っていくと宣言した。
その振る舞いもまた、彼女が多くの人に愛される理由の一つなのだろう。

 

最後の退場シーン。
凛として前を見つめる西川莉子の未来は、きっと明るい。

Day1結果レポート

#2,#3観戦記

後手を踏んでも【シンデレラファイト シーズン5 GroupA #1 担当記者・中島由矩】



どうみきの懊悩と川嶋美晴の絶望【シンデレラファイト シーズン5 GroupA #3 担当記者・坪川義昭】

公式HP

この記事のライター

中野るい
最高位戦日本プロ麻雀協会44期前期
最高位戦D3リーグ・女流Dリーグ
北海道在住。麻雀プロ・医療事務の二刀流。
趣味は飛行機と宿のセールチェックで自称麻雀プロの旅行代理店(無料)

新着記事

Return Top