
東家:鈴木桃子(日本プロ麻雀協会)
南家:宮成さく(日本プロ麻雀連盟)
西家:高津柚那(最高位戦日本プロ麻雀協会)
北家:矢野恵(日本プロ麻雀協会)
大注目カードの♯2が始まる。
第4期・第7期桜蕾戦優勝、女流桜花Aリーグ所属の宮成さく。
プロ歴2年で女流雀王戦Aリーグまで到達した鈴木桃子。
シンデレラファイト初参戦となる新人の矢野恵。
そして、筆記特別審査1位で出場権を獲得した最高位戦女流Aリーグ所属の高津柚那。

シンデレラファイトの出場資格は以下の通りである。
『プロ歴7年目までの、タイトル未獲得(新人戦は除外)女流プロ』
高津柚那は6年目だが、第17回μレディースオープンを獲得したことで今年がラストイヤーとなった。
ご存知の通り、Mトーナメント2026では団体推薦選手として出場を果たし、名実ともに他を圧倒している。
今大会の大本命と言っても過言ではない選手だ。
東1局

親番の鈴木桃子が、3メンチャンの先制リーチを打つ。

高津柚那もすぐにテンパイを入れて、追っかけリーチ。
互いに感触の良い待ちが残った。

ここに参戦したのは矢野恵。
赤を3枚使い切ったテンパイで、二人に無筋の
を叩き付ける。

しかし、矢野恵の待ちは残っておらず、鈴木桃子が1,000オール。
開局から三者の熱が伝わってくるバチバチの殴り合いだ。
東2局

親番の宮成さくが、オタ風の
をポン。
ダブ東・トイトイのイーシャンテンである。

高津柚那の手牌は既にドラが3枚内蔵されている勝負手。
場況の良さそうな
の重なりを見て、
を先切りした。

これをポンして、宮成さくに12,000点のテンパイが入る。
2巡目からリャンメンターツを払っていることもあり、他家視点からも基準の高い仕掛けに見えるだろう。


周りが早々に手仕舞いしたことで、有益な情報は![]()
のリャンメン落としのみ。
このイーシャンテンで
を止めろというのは酷である。
南1局

持ち点を8,800点まで減らしてしまった高津柚那が渾身のリーチを打った。
巡目が深いこともあり、高目安目の贅沢は言っていられない。

アガリ牌は山に残っていたが、高津柚那の手元には舞い降りることはなかった。
親番の鈴木桃子が連荘してくれたのが、不幸中の幸いである。
南2局

高津柚那に展開がなかなか向いてくれない。
この手を満貫クラスに仕上げて、鈴木桃子を射程圏内に捉えようとするのだが————

役牌の
を仕掛けていた矢野恵が
をポンする。
高津柚那が欲していた
だ。

更にトップでの勝ち上がりを目指す、鈴木桃子から弩級のリーチが入る。

針に糸を通さねばならない状況下。
このテンパイで、迂回の選択肢は存在しない。
12,000点の放銃となったが、後悔など一切ないだろう。
南3局1本場

高津柚那にとって最後の親番。
一気通貫のイーシャンテンから、雀頭の
を叩く。
満貫ルートが残った上で、受け入れも倍増する素晴らしい反応である。

しかし、無情にも宮成さくからリーチが入った。

高津柚那は一発目に持ってきた
を加カンし、前だけを見つめる。


リンシャン牌からツモ切った
に声をかけたのは、ヤミテンを入れていた矢野恵。
これでオーラスを待たずして、大本命と称された高津柚那の敗退が決定的となった。

高津柚那は勤めていた会社を退職し、愛知県から上京する決断をした。
夢であるMリーグを目指すために————
自らの意思で踏み出した一歩。
ここで立ち止まるわけにはいかない。
必ず、あのユニフォームに袖を通すと誓って、高津柚那はシンデレラファイトの会場を後にする。
その後ろ姿は、美しさと逞しさを兼ね揃えていた————

特大のジャイアントキリングを達成した矢野恵が勝ち上がり、鈴木桃子と宮成さくが♯3へ挑むことが決定。
次の勝負も、目が離せない闘いになりそうである。
Day2結果レポート
#1,#3観戦記
七夕の夜、 2人の運命を分けたリーチ棒。【シンデレラファイト シーズン5 GroupB #1 担当記者・中島由矩】
負けたときのほうが、勝ったときより強くなれる【シンデレラファイト シーズン5 GroupB #3 担当記者・神尾美智子】




























