麻雀ウォッチ

日本最大級の麻雀専門ニュースサイト!プロ雀士やイベントの情報をはじめ動画やマンガ・アニメ、アーケードゲーム情報まで麻雀関連の事柄全てを網羅します

スリアロチャンネル
「負けたときのほうが、勝ったときより強くなれる」【シンデレラファイト シーズン5 GroupB #3 担当記者・神尾美智子】

「負けたときのほうが、勝ったときより強くなれる」【シンデレラファイト シーズン5 GroupB #3 担当記者・神尾美智子】

JAM求人麻雀BarWatch

七月七日。一年に一度、短冊に願いを書いて星に託す夜。
けれど、シンデレラファイトの#3は、その願いが叶わない二人を必ず選び出してしまう。
笹の葉が揺れる夜に、二つの願いが天の川の向こうへ静かに流れ落ちていった。
その二つの光を、私はここに書き残しておきたい。

GroupB #3、四人の顔ぶれを紹介したい。
東 ▋廣岡璃奈(連盟、ラストイヤー)
南 ▋宮成さく(連盟、本戦初出場)
西 ▋鈴木桃子(協会、3年連続3回目の本戦)
北 ▋鈴木楓(協会、2年連続2回目の本戦)

東場のうちに楓が6万点を超え、一枠はほぼ手中に収めた。残る椅子はあと一つ。
南場は廣岡・宮成・桃子の三人が、その一席を奪い合う戦いになった。南入した時点で、もう椅子は一つしか残っていない。

南1局3本場。
楓が早々に[②]待ち、終盤には宮成も[4]待ちでツモ切りリーチ。

親の廣岡も同巡に[2]を引き入れ、[4]を切れば聴牌だ。

現物の[1]は手出し、前巡に[7]が通っていた。
廣岡は河を真剣な眼差しで見つめ、意を決して[4]を切り、聴牌を宣言する。だがその牌に、宮成のロンの声が重なった。
リーチ・一発・タンヤオ・赤、8000は8900の放銃となった。
廣岡の親番が、終わってしまった。
ぐっと唇を噛み締める。
南2局、[⑦]をチーした桃子が一段目で[四]待ちの聴牌。
すぐに親の宮成も[四][七]待ちでリーチ。
宮成にアガられると2着が遠のいてしまう。
ここが勝負どころだ。桃子は気合いで押していく。

桃子はドラの[六]を引き入れ、満貫手に育った。
そして待ちは、なんと同じ[四][七]待ち。

ところで、お気づきだろうか?
今年からツモ確率が表示され、さらに一巡ごとに数字が更新される。
毎年進化していくこの舞台の裏側に、思わず息をのむ。

リーチをかけている2着目の宮成 vs 絶対に降りられない3着目の桃子。
画面が示すツモ確率は、宮成50%、桃子50%。[四][七]がどちらの手に舞い込むかで、二人の運命が入れ替わる。

それぞれツモ番はあと2回となった終盤。
決死を分ける[四][七]対決は、宮成の[七]ツモ、4000オールで勝負がついた。

開かれた手を見た桃子の表情が、すべてを語っていた。
こんな表情をさせるほど、苦い瞬間が麻雀にはある。

その後も宮成・桃子には厳しい展開が続き、結果は以下となった。
1位通過:鈴木楓
2位通過:宮成さく
3位脱落:鈴木桃子
4位脱落:廣岡璃奈

桃子が昨年敗れたのも、ほかでもない同じGroupBの卓だった。
それでも彼女は俯かない。

自己紹介の「天真爛漫」に、自らの手で「(毒属性)」と書き足すユーモアの人だ。最後のインタビューは「[四][七]は許さないんですけど」から始まり、笑いを届けた。
そして笑顔で言い切る。「今後のめくり合いには全部勝ちます!」

廣岡にとっては、今年がシンデレラファイト最後の年だった。シーズン2ではセミファイナルまで駒を進め、あと一歩で扉が閉じた。シーズン3ではBest16で敗退となった。あと少しで届きそうな高さまで、彼女は何度もこの手を伸ばしてきた。その最後の一年が、ここで幕を下ろした。

彼女は自分の性格を、こう記している。「負けず嫌いの泣き虫」。
インタビューでは声を押し殺し、悔し涙を浮かべていた。

「負けたときのほうが、勝ったときより強くなれる」
解説・山田独歩の言葉が、二人だけでなく、麻雀を愛するすべての者の胸に染みていく。

Day2結果レポート

#1,#2観戦記

七夕の夜、 2人の運命を分けたリーチ棒。【シンデレラファイト シーズン5 GroupB #1 担当記者・中島由矩】

高津柚那が目指す道〜大本命のラストイヤー〜【シンデレラファイト シーズン5 GroupB #2 担当記者・坪川義昭】

公式HP

この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
麻雀界の最新ニュース、コラム、インタビュー、ランキング、スケジュールなど、麻雀に関するあらゆる情報を発信する日本最大級の麻雀ニュースサイトです。

新着記事

Return Top