EX風林火山藤沢晴信マネージャー「勝つことこそがファンへの恩返し」

　Mリーグ2018では終始安定した成績でファイナル準優勝という成績を収めたEX風林火山。昨季は準優勝メンバーである二階堂亜樹（連盟）、滝沢和典（連盟）、勝又健志（連盟）の3人体制のまま臨んだが、レギュラーシーズン最下位というどん底を味わった。

　チームを束ねる藤沢晴信マネージャーが、9月12日に行われた「Mリーグ2020前哨戦監督スタッフスペシャルマッチ」に出場した折、3年目にかける不退転の決意とファンへの思いを語ってくれた。

今季チーム編成を変えなかった意図は？

「補強して4人体制にして立て直すべきなのか。もしくはメンバーを入れ替えるべきなのか。熟慮に熟慮を重ねた末に出した答えが、もう一度、同じ3人で参戦するという結論でした。3人は全員実力者であり、一流のトッププロであるからです」

「その上でチームとしては、3選手に背水の陣で臨んでもらうため、今季は上位入賞できなければ、選手の入れ替えをさせてほしいと提案しました」

写真左から勝又健志、二階堂亜樹、滝沢和典の3人体制で退路を絶って臨むEX風林火山

選手の入れ替えとなる上位入賞の基準とは？

「上位入賞とは、賞金が発生する3位以内のことです。ファイナルに進出できなければ連帯責任と考え、ファイナルの4位も敗北と受けとめます」

「ただファイナル4位で今季終了した場合のみ、チーム独自の計算方式で、各選手のレギュラーシーズン、セミファイナル、ファイナルのポイント数に基づいて、入れ替え対象かを判断するつもりです。その計算方式は時期が来た時に公表します」

3選手は提案をどのように受けとめられましたか？

「まさに退路を断って今季に臨むことを選手たちと話し合ったわけですが、3選手全員、提案を即答で了承してくれました。細かい懸念事項もじっくり話し合った上での合意事項です」

EX風林火山の今季目標は？

「もちろん優勝です。背水の陣で挑みます。そして何より私たちEX風林火山にとって最も大事なことは、ファンの皆様と勝利の喜びを分かち合うことです」

ズバリ今季のキーマンは？

「二階堂亜樹選手です。ドラフト1位で獲得したチームの中心的存在なんですが、個人としては2年連続マイナスポイント。3年連続マイナスはないというのは、私が言うまでもなく、本人に強い意識が感じられました。亜樹選手を筆頭に、覚悟を決めた滝沢選手、勝又選手ら3人の戦いぶりに刮目してほしいと思っています」

コロナ禍におけるファン対応等はどのように考えられていますか？

「週刊誌騒動でいろいろあったり、最下位になったとしても、コロナ禍に見舞われても、本当に変わらず信じて応援し続けてくれるファンの方たちなので、この不退転の覚悟を開幕前、ファンの皆さんにどのようにお伝えしたらいいのか。そこが一番悩んだところでもありました」

「実は9月になってから、オンラインサロン会員の方には、話をさせて頂ける場がありましたので、オフィシャル発表前に、直接話をさせて頂きました。その場には選手も立ち会ってくれ、絶対に勝つと力強く言ってくれたので、ファンの皆さんの中には涙を流す方もいらっしゃいました」

「だからこそ、常に支え続けてくれるファンの方たちへの恩返しは、とにかく勝つこと。これが一番だと思っています」

「また今季からは、東京神田にある麻雀好きが集まる大衆酒場『なんしゅう家』さんがスポンサーについてくださいました。コロナ禍でMリーグ主催のパブリックビューイング等もできない状況を受け、お店のルールにのっとった上で、Mリーグのパブリックビューイングも企画してくれるということなので、EX風林火山ファンだけではなく、Mリーグ全体のファンも増えてくれたらいいなと思っています」