第12期雀竜位・斎藤俊（日本プロ麻雀協会）による対局の寸評記事！今回は4月20日に行われた「第18期女流雀王戦第1節」です。 

第18期女流雀王Aリーグ第1節（全8節）

女流雀王戦。年間8節で上位3名が連覇中の第17期女流雀王、逢川恵夢への挑戦権を得る。

Aリーグの顔とも言える愛内よしえ、米崎奈棋、水崎ともみの3名が降級し、今年からは新たにが水口美香、澄川なゆ、大島麻美、奥村知美が参加する。

また先期の女流雀王決定戦で逢川に惜敗した水瀬千尋はヨーロッパ移住に伴いリーグ戦引退を宣言し女流Aを去った。今期からは第4・5期女流雀王連覇、第15期女流名人のタイトルを獲った眞崎雪菜が復帰となる。

勿論昨年度まで女流雀王を2連覇(2度目)をしていた朝倉ゆかりもリーグ戦からだ。

新しい顔と久しぶりの顔。18期女流雀王戦が始まった。

1回戦、福山、中月、佐月、澄川(抜け番：奥村)の卓がいきなりの2時間を越えるロングゲーム。長考が多い訳でもないし打牌もスムーズだが局の決着が終盤まで縺れ、また連荘が多かった印象だ。11時過ぎに始まった半荘がオーラス前に13時を回る。

お隣の上田、眞崎、大島、鳥井の卓は既に3回戦目の親決めをしている。

初回抜け番の奥村が出番はまだかと卓の進行を見に来てはガッカリとして待合室に戻るを何度か繰り返してようやくの出番。だが先ほどのロングゲームに続き福山が2連勝で奥村は悔しい2着。

奥村の本当の出番は3回戦目。親番の奥村。既に47700点の大量リード。佐月が加カンアンカンと手牌を派手に晒す。

奥村の手牌は

　ドラ

福山から放たれたを捉え18000は18600の和了。後に避ける選択肢もあったなと福山は語るも手痛い放銃となった。

親番続く奥村の配牌

　ドラ

と切り飛ばしすぐをポンした後

　ポン　ツモ

ここから打としてホンイツの臭い消し。あれよあれよと

　ポン

ツモで8000オールまである手牌に育て上げる。成就こそしなかったが気分良く打てている様子。

18000献上した福山もオーラスにはラス目を澄川に押し付け自身ラス抜けを果たす。

連勝スタートで上手くまとめた福山、序盤の鬱憤を晴らした奥村が互いに1着2回、2着1回、3着1回。第一節として好調な滑り出しを見せた。

第18期女流雀王Bリーグ第1節（全8節）

第17期女流雀王Cリーグ第8節（全8節）