
昨年のシーズン4を経験者している齊藤しょあ、

そして大川佳弥乃に、

今年初めて本戦を戦っている佐藤あや、

さらに加賀谷春歌

の新鋭が挑む。
このシンデレラファイトも今年でシーズン5を迎えているが、すっかり夏の風物詩として定着したと言っていいのではないか。少なくとも筆者の中では、気温の上昇を感じたり季節のアイテムを見たりすると、
(おお、今年もシンデレラファイトが始まるなあ。)
(ああ、今年のシンデレラファイトもあと1日かあ。)
という感情が湧いてくる。夏の甲子園や24時間テレビなどと同じジャンルだ。
まずは、このSemiFinal♯1の主導権争いを見ていこう。

東1局1本場、まずは齊藤が「これしかない」という絶好の入り目で先制リーチ。高めイーペーコーとなる
で8000だ。

無筋を切り飛ばして応戦したのは大川。赤赤のイーシャンテンから形を保ち、齊藤がツモ切った
をポンしてテンパイすると、

不利な枚数差を跳ね返して、ラス牌をツモアガリ。貴重な1000・2000は1100・2100を手にした。齊藤のリーチ棒と供託も大きく、花火が打ち上がったと言っていいだろう。

東2局0本場も、最後の1枚までずっと、3者による息詰まる駆け引きが繰り広げられた。

9巡目に先制リーチをかけたのは、加賀谷。ドラドラ赤内蔵の勝負手で、高め3000・6000をツモアガリに行く。

粘りに粘って、最終盤にテンパイを入れたのは、齊藤。出ていく牌は無筋だが、通せばイーペーコーの役があり、5200の出アガリが利く。蛮勇を奮って両無筋の
を河に並べた。

二軒テンパイで流局か…、と誰もが思ったあと2牌。親の大川がテンパイ。567の三色同順にするために切りたい
は、リーチの現物だ。連荘も価値が大きく、カン
のテンパイを取った。

(三軒テンパイで流局かぁ。面白かったけど、アガリが発生していない以上、ここはカットするしかないかな。)
と、筆者が思った海の底と書いてハイテイ。

そこにいたのは、
だった。

齊藤がツモ切ると、
「ロン、7700。」
声の主は、もちろん大川。

海の底から思わぬ拾い物をしてしまった齊藤は、思わずこの表情。
大川が、大輪の向日葵を咲かせたのだった。

齊藤は勝負手を空振りし、放銃もかさみ、南1局1本場をラス目で迎えたが、

先制リーチから、スムーズにツモアガリ。3000・6000は3100・6100を手にして戦線に復帰すると、

南2局1本場では、高めツモ倍満の先制リーチ。供託2本を拾いにいく素振りを一切見せなかった。しかし、ここはアガリ牌が他家に流れてしまい、流局。
四者四様の思惑が渦巻く、オーラスを迎える。
【南4局 1本場】
東家・加賀谷春歌 16300
南家・佐藤あや 29200
西家・大川佳弥乃 33800
北家・齊藤しょあ 20700
トップでの通過を巡って、大川と佐藤が4600点差、ラス脱落回避争いで齊藤と加賀谷が4400点差。どちらも、テンパイ・ノーテンではひっくり返ることがない。

・
と暗刻にし、条件を満たしたイーシャンテンに構えたのは佐藤。ソーズが埋まってテンパイになった場合、ドラタンキをダマテンにするのか、ドラを叩き切ってリーチを宣言するのか。興味深いところだ。

3着目の齊藤にとって、心強いのは大川の副露だった。
ポン・
ポンと仕掛け、大川はトップ通過に向けて全身全霊を傾ける。

最後は齊藤からロンアガリ。
ドラが
で、なおかつ齊藤目線赤が1枚も見えていなかったことから、8000でのラス脱落も気になるところだったが、3900まで放銃できることを前向きにとらえ、自身も真っ直ぐ手を組んだ結果だった。

一時ラス脱落も覚悟した齊藤は、クヌギの木にしっかりつかまるカブトムシのように、瑞々しい生命力で♯3への切符をもぎ取ったのだった。

SemiFinal♯1でトップを獲得した大川佳弥乃は、8人の中で1番最初にFinal進出を決めた。
2着の佐藤あやと3着の齊藤しょあは、♯3に回り、Final行き最後の切符を争う。トップが必須だった今回とは異なり、今度は2枚あるから、しっかりつかんでもらいたい。
ラスの加賀谷春歌は、ここまで。桜蕾戦優勝者としての誇りを胸に、最後の1牌まで諦めずに戦ったが、Finalを前に矢折れ刀尽きた。

次は8月22日(土)、ABEMAでのFinalとなる。
この夏最後に打ち上がる花火を、太陽に向かって気高く咲く向日葵を、クヌギの木をつかんで離さないカブトムシを、ガラスの靴を手にするシンデレラを、みんなで一緒に見届けよう。
Day7結果レポート
#2,#3観戦記
成海有紗SemiFainal3度目の挑戦、越えられなかった壁【シンデレラファイト シーズン5 Semi Final #2 担当記者・中野るい】
佐藤あやと梶梨沙子の旅は終わらない【シンデレラファイト シーズン5 Semi Final #3 担当記者・坪川義昭】































