東一局である。
一瞬、全員の動きが止まった瞬間があった。
何が起こったのか、振り返っていきたい。
Best16 GroupB #1の卓を囲んだのは、桃瀬古都、矢野恵、高梨あい、佐藤あや。

東1局、矢野が
をポン、
をポン。
さらに
も重ね、一気に打点が跳ね上がる。

もポン。
あっという間に、待ちは
と
となった。
高梨の手には、その
がある。
まずは
を切って放銃を回避した。
その後も
を止め続けたが、ついに
に手が伸びた。

「ロン、24000」

矢野の声に、卓内の時間が止まった。
混一色・対々和・混老頭・小三元・白・発・南。
何度数えても三倍満である。
対局開始から3分半。
高梨は三倍満を放銃した
「感情が表情に出てしまうタイプ」と自身を語っていた高梨。
それでも顔を上げ、ラス回避へ向かっていく。

この半荘は、彼女ひとりの勝負ではない。
大会スポンサーのひとつに、麻雀Barスパナの名がある。高梨あいが副店長を務める店だ。

彼女がプロ生活の分岐点として挙げた「スパナで働きはじめたこと」。
その店が支える舞台で、彼女は点棒を取り返しにいく。

東4局1本場。
3着目の桃瀬が
をポン。
その後も桃瀬は軽快に仕掛けを入れ、![]()
待ちの聴牌にたどり着く。
追いかける高梨は、
を引き入れリーチを宣言した。

リーチ後の一発目、
で桃瀬は降りを選択する。

高梨が
をツモ。1300・2600は1400・2700のアガりとなった。

やっとアガれた、という安堵が表情に浮かぶ。
3着目との差を、少しずつ詰めていく。

南2局。
高梨がこの手で
を重ね、放送席も色めき立つ。

東1局の小三元を、今度は高梨の三元牌でやり返せるのか。そんな期待が場を包む。
をポン。

もポン。

一時も目を離せない展開だった。
しかし、3着目の桃瀬が高梨の一人旅を許さない。
高梨が切った
に桃瀬がロンの声をかける。

タンヤオの1300。
高梨の勝負手は、桃瀬にかわされる形となった。
その後も高梨はアガらせてもらえず、結果は以下のようになった。
1位通過:矢野恵
2位:佐藤あや
3位:桃瀬古都
4位脱落:高梨あい

高梨にとって、この半荘は他の3人とは別の重みを持っていた。
ファンに宛てたメッセージに、彼女はこう書いている。「6月いっぱいで活動休止予定でしたが、絶対勝ち上がって延命します!」。
今年の3月30日、彼女は自身のXで活動の一部休止を発表していた。
【お知らせ】
— 高梨あい? (@ai_takanashi) March 30, 2026
日頃より温かいご支援を有難うございます。私、高梨あいは2026年夏頃を目安に活動を一部休止させて頂きます。撮影会の休止や、勤務先のコンカフェの休止を発表していたため、予想していた方もいらっしゃるかとは思いますが、改めてご報告致します。
勤務先につきましては、… pic.twitter.com/yK9gJpALeW
アイドルとしてデビューした2013年から数えて13年。受験期間を除けば、活動を休むと決めたのはこれが初めてだったという。
麻雀プロとしての活動を続けるかどうかは、シンデレラファイトの結果次第。
そう定めて迎えた夏だった。

活動は一時休止に入るが、インタビューでは「来年のシンデレラファイトまでには休養から復帰したい」と締めくくった。

13年で初めて、彼女は休むことを選んだ。休み方を知らない人が、初めて休む。パワーアップして戻ってくるのを楽しみに待ちたい。

Day6結果レポート
#2,#3観戦記
準備中




























